デレゲーション
タスクを他の人に委任することを〈デゲレーション〉と呼びます。自分が実行できないこと、自分が実行すべきでないこと、他人が実行した方がよいことなどは、積極的に委任していくのもタスク管理では有効です。むしろこれをしない限りは、大量の仕事を自分で抱え込むことになってしまうでしょう。
委任する理由としては、能力的に不可能である、時間的に不可能である、可能ではあるが能力資源の最適化分配を考慮して(自分が他の作業をした方が全体の効率が上がる)、可能ではあるが能力育成の視点に立って(多少非効率であっても人材育成の機会を提供するため)、とさまざま考えられます。
どのような理由であれ、実際に委任するかは別として、委任できるかどうか、委任すればどうなるかを一度検討してみることには意義があります。どうしたって、すべてのタスクを自分ひとりで背負い込むことはできません。よって、タスクを委任したり、断ったりすることも広い意味でのタスク管理となります。
もし、誰かに作業を依頼した後でも、その作業について自分がコミットメントを持ち続けるのであれば、Pendingリストを作成し、進捗状況の管理を自分のタスクにするのがよいでしょう。