やる気・モチベーション
作業に取りかかるためには、〈やる気〉や〈モチベーション〉といったものが欠かせません。少なくとも、それがないよりはあった方が良いでしょう。 しかし、〈やる気〉は扱いが難しい概念です。本人の実感としてしか存在せず、定量的にそれを計測することもできません。行動を実行できたら〈やる気〉があったことになり、できなかったら〈やる気〉はなかったことになって、結局実行できたかどうかを言い換えているにすぎないものです。だったら、〈やる気〉を持ち出さずに、単に実行の可否だけに注目する手もあるでしょう。
また、やる気は直接出すことが簡単にはできません。たいてい実際にやっていることは、「そのタスクをやろうと決める」ことであって、バトル漫画のように体の中に〈やる気〉を膨らませてから、タスクをやっつけるという行為ではないはずです。もちろん、「そのタスクをやろうと決める」ことで、〈やる気〉が出て、それで取りかかれる、ということはあるでしょうが、結局は間接的なものです。
ですので、意識的に〈やる気〉を出すことよりも、〈やる気〉が出やすい環境作りや、〈やる気〉がなくても取りかかれる体制作りに意識を向けた方が、難易度自体は下がるでしょう。