脳の構造
新旧での区分
大脳、中脳、小脳、間脳(脳幹の一部)のような分け方は、生物の進化から見て脳が古いか新しいかで区分している。
脊椎動物ならばどの生物もよく似た脳の基本構造を持っている。脳幹・大脳・小脳から成っており異なるのはそれぞれの部分の大きさのみ。
新しい脳ほど頭蓋骨の表面に近く、高度な思考を司っている(言うまでもなく人間の大脳が最も発達している脳)
間脳、小脳といった古い脳、脳の中心部、脊髄に近いほど原始的な(動物と同じような)働きをする。
脳の新旧での基本構造の区分は爬虫類を底辺としてだんだん高等な生物に上がっていき、最後に人間に進化したと言うことの証拠。
領野
大脳は大脳皮質という神経細胞の灰白質(かいはくしつ)の薄い層で覆われている。厚さは場所によって違うが、1.5~4.0mmほど。
大脳新皮質、大脳原皮質、大脳古皮質という層から成る。
個体発生の初期に古皮質が作られ、後に新皮質が作られる。つまり大脳新皮質が脳の表面を覆っている。
大脳新皮質は知覚・運動・思考などの人間の高次機能を司り、その各々の処理単位につき皮質上のある領域が各々対応している。
例えば、目からの視覚情報が後頭葉の第一次視覚野に、耳からの聴覚情報が側頭葉第一次聴覚野に入る。
ブロードマンの脳地図(ブロードマン領野)では解剖学・細胞構築学的区分から、組織構造が均一である部分をひとまとまりと区分して1から52までの番号をふり、それぞれの組織の神経細胞を染色して表している。
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特に「理性を持ち、感情を抑える・他人を敬う・優しさを持つ・責任を感じる・決断をする」などの人間らしい思考能力を司る前頭前野(ほぼおでこの内側の部分)は重要
基礎数値
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参考
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