無(最高の状態)
はじめに
心配事の97%は起こらない
悩み事や心配事の大半は取り越し苦労であることは、データに裏付けされた事実
この本でのおおまかなアプローチ
人生において「苦しい」とはどのような現象なのかを考える
あらゆる「苦しみ」の共通項を見極めて普遍的な対策を立てる
まず「苦しみ」の定義から出発
最高の状態:
生まれながらに持つ判断力や共感力、好奇心といった能力を存分に発揮できるようになった姿
苦
人間は生まれつきネガティブ
ネガティビティバイアス
乳幼児でもアニメの互いに協力しあうシーンには好意的な反応をし、いじめるキャラには不快感を覚える
ネガティブな感情にはレバレッジがかかる
一方ポジティブな感情(情熱的な愛、精神的な昂り、所有欲の充足、成功体験による爽快感など)はその時限りのもの
このポジティブなことが長続きしない現象は「快楽の踏み車」と呼ばれる
(踏み車っていうのはハムスターが走るホイール上のあれ)
この「苦」がデフォルトのシステムは、捕食・飢餓・伝染病・暴力が日常茶飯事だったホモサピエンスが作り出したシステム
できるだけ臆病になった方が生存の確率が上がるから
自己注目: 理想の自己を想うこと
自己注目の時間が長い人ほど不安や抑うつの症状を起こしやすい
先行研究では、自己にこだわる人ほどメンタルを壊しやすい傾向がなん度も報告されている