正しく現状把握をして感情に流されずに決断する
意思決定の教科書-ハーバード・ビジネス・レビュー意思決定論文ベスト10に書いてあった。
パターン認識と感情フラグによって、意思決定が影響されている。
パターン認識によって現状を把握し、感情フラグによって反応するか否かの判断を下す。 p215
パターン認識は、現在起きたことを過去にあったことに当てはめて推測すること。
過去にこんなことがあったなーって思い出して、それに関連づけて行動したり考えたりする。
でも、過去の状況とは異なる状況なのに、同じパターンだとご認識してしまう可能性もある。
一見馴染みのある状況に対処している時、自分が知らないことを脳が「知っている」と思い込んでしまうことがあるのだ。 p212
感情フラグは、過去の経験や考えに基づいた感情に基づいて行動すること。
感情フラグに基づいてそれに対して注意を払うべきか、それとも無視するかを決める。
嫌いだとか気に食わないとかそういう感情によって、重要な情報を無視したり、良くない行動をしてしまったりする。
意思決定をする時の感情や記憶が無意識的に影響して、誤った決定をしてしまうことがある。
でも、その過程は目に見えないし、自分でも認識できないから決定の最中に方向修正をしようとしてもできない。
自分の考えやどうしてそう考えたのか?とかを客観的に見ようとしても見れないから、さらに難しい。
あと、自分としては自分の決定が間違えていないということにしたいという気持ちもあるかもしれないから、もっと難しい。
確証バイアスとかサンクコストとかにも関わってくるのかも。
レッドフラグ条件と呼ばれる、誤った判断をする3つの要因が紹介されていた。
これらを意識してみることで少しは方向の修正ができるのかもしれない。
① 不適切な個人的利害
個人的な利害があることになると、自分が望んでいるパターンだけしか認識しないようになってしまう。
これは第三者から指摘されないとなかなか難しいのかも。
個人的利害ってのは何に当たるんだろうか。
自分のチームのタスクが多くなるとかそういうことがあると、できればタスクが少なくなるような提案をしてしまうとかなのかな。時間があれば別にいいけど時間が無いとなるとそういう提案をしてしまうのかもしれない。
だから、もっと別の視点を取り入れて制約とか前提とかをとっぱらって広く考えるとかをしないといけないのかも。
② ゆがんだ思い入れ
自分にとって思い入れがあることや考えに固執してしまい、他の選択肢を考えなくなってしまう。
これも、第三者から指摘してもらうのがいいのかも。
もしくは、自分の中でこれは単純に思い入れがあるから選んでしまっているのではないか?と自問してみるとか。
自分が考えたアイデアとか作ったものとかには愛着がててしまうから、それを客観的に見てもらって意見をもらう。
サンクコストとかも関わりがありそう。
③ 判断ミスに至らしめるような記憶
一見現状と似ていて、関係していそうな記憶によって思考が引っ張られてしまい、誤った判断をしてしまう。
これには、ちゃんと今目の前の事実やデータを集めることが大事かも。
推測はしつつも、事実を確認していく。それによって誤った判断をするのを防いでいく。