デザイン
デザイン(英語: design)とは、オブジェクト、システム、さらに測定可能な人間とのインタラクション(建築設計図、 エンジニアリング図面、ビジネスプロセス、回路図、縫製パターンなど)を構築するための計画またはコンベンションを作成する行為。デザインは、さまざまな分野で異なる意味を持っている(#デザイン分野を参照)。場合によっては、オブジェクトの直接構築(陶器、工学、管理、コーディング、グラフィックデザインなど )もデザイン思考を使用すると解釈されうる。
デザインの言葉の意味
[De = 下 ] + [Sing = 絵 ] = Design
デザインは分解された言葉のまま読み取るなら完成物ではなく下絵(デッサン)からきている。英語そのままに受け取るなら「計画、設計」から来ている。僕の気に入っている言い回しだと「de」は否定を、「sign」=記号を意味して、組み合わせると「脱記号」となる。これらから分かることは、デザインとは意匠を示すことではなく、その手前の構想であったり、策を練ったりするそのことを意味している。またデザインのダークサイドとして、詐欺という意味にもなる。脱記号は「別の物に装う」という意味にも変わる、歴史を振り返ってみた時にナチスがデザインに力を入れていたことからも察する物がある。
*ヴィレム・フルッサー「デザインの小さな哲学」より参照
デザインという言葉は最初「設計」と訳されて入ってきた。海外から再び輸入された時に「デザイン」とカタカナ表記に変わったという歴史がある。
日本では「見た目の格好良さ=デザイン」と読んでいるがこれは翻訳の間違い。本来は設計と訳されるはずだった。ついでに言えば英語で「見た目の格好良さ=スタイル」と言われてるとか。
このへんの話って、自然物でも人工物でも既存のモノから機能とか装飾とかを抽象化して取り出した記号を他のものも合わせたり合わせなかったりして再構成するみたいな思想とかも感じるし、アーツ&クラフツみたいな運動から察するに記号的なものを嫌って個性というかオートクチュール的なのを狙った思想とかもありそうだし、なんか流行り廃れの中を渦巻いた歴史を踏んでるよね、みたいな感覚がある。ただ、それらの活動をdesignとラベルしたのってすごい視点してるわね、みたいなことも思うのよね。
あと最近は以下のような話もした。記号の輪郭を捉えることは、記号から脱するためにも大事なのよね。
(記号の形態と言うより記号の輪郭と言った方が適切な気がしたけど、輪郭だけ意識しても......みたいな気持ちはあるからニュアンスは合ってるのか、みたいな気持ちも出力されたので書き添えとく)
@takoba_: なんかのモデルにあわせてグイッと最適化とか構造化は割とできちゃうと思うんですけど、リサーチして解釈したものを尊重しつつよりよく再構成したものを検証しながら無理なく適用していくみたいなのが本来のデザイン行為なんだとぼくは思うのですよね。というかそう学んだはず @takoba_: ぼくが素敵だと思ってるデザイナーが言ってた「デザインの語源を辿ると”脱記号”の意になる」みたいな旨のお話が好きで、より細かく解釈しにいくと記号から脱するには従来の記号ないしその構成要素たちの形態を意識する必要がありそうでそれがある種自然(=既存の世界)の理に沿うのに通ずる的な気持ち あと、そういや過去にはデ・デザインみたいな言葉もあったりして、とても再帰的な話してるわね......みたいな気持ちにもなるよね。 そう考えると、デザイナーとは"事柄を解釈して、再構成して表現することができる者"である、と改めて痛感する。 参考