デザイナーからプロダクトマネージャーへのキャリアパスの探求
僕がこれまで出会うことがなかった、Pivotal Labs が推奨している Lean XP というソフトウェア開発のメソドロジーは、自分が抱いていた課題感を払拭してくれました。詳細は前述のブログで触れますが、特徴としては以下のようなものがあります。
- ビジネスとユーザー双方の視点から解決すべき課題の優先度をつける
- 解決すべき課題は、ユーザーの観点から捉える
- 優先度はビジネスバリューが高い・低い に加えて ユーザーバリューが高い・低いで考える
- 優先度が高いものからひとつづつ開発をする
- 開発を小さく進めてリスクを最小限に抑える
- ユーザーからのフィードバックをもとに続けるか/見直すか/止めるかを判断する
この文節が強い。
すべてのプロダクト開発の状況が自然とこのような課題設定になっていないとは思うけど、とりあえずはシンプルに問うてみるのも大事なのかもしれない。そこから以下のように捉えられる課題設定に変化させていけばよさそう。
Pivotal Labs のプロダクトマネージャーはざっくり説明すると、ビジネスに特化した視点でプロダクト開発に携わるポジションで、ビジネス上の課題を解決するためのプロダクトとはなにか、というマインドを常に保つ必要があります。
このマインド・シフトは現在も進行形ですが、ビジネス上の課題は、ユーザーが直面している課題が数値などによって反映されたものとして捉えると、ユーザーの課題を解決することはビジネス上の課題を解決するに等しいということも言えるのではないでしょうか。
限られた時間の中で何を優先して実現していくか。
この前提を共有できていないと、個々の仮説の精度を高めることは考えなくなってしまうし、声の強い人が押し込むようなスタイルになってしまうな。ちゃんとメトリクス化していくことだったり、判断基準を外化させていくことの大事さよ。
視点は違えどユーザーの課題という共通言語は保ちつつ、全部はできないというサービス開発の前提に立つことが最も大事で「ならばどれから着手していこうか」というその場で発生する会話は対立ではなく、協議に等しくなっていきます。ユーザーにとって価値のあるプロダクトやサービスを開発・運営していくことは関わる者であれば誰もが望むことだと、プロダクトマネージャーになって思いました。