Best music of 2023
2023年末に体調崩してたりもあって書けてなかったので20240314に書いてる。 Grapefruit Moon - TOMOO
https://youtu.be/OJiip74IWf8?si=5-kz0NGB2Utjhxhr
厳密には2024年に知ったのだけど、アルバムのリリース年に寄せた。00sにおける宇多田ヒカルのような総合力の高さを感じさせるシンガーソングライター、TOMOO。某関ジャムで今更知ったのだけど、ジャンルも楽曲の構成も諸々がどストライク。加えて番組でも紹介されてたように、作品のギミックがアレコレ深くて感嘆させられっぱなし。この曲が収録されているアルバム「TWO MOON」はハズレなしの名盤だし、過去の曲だと「Ginger」とかが好き。 愛が一層メロウ - 離婚伝説
https://youtu.be/sDDC4jfkLIw?si=FTL6hDWIqeIfXxOJ
2023年は音楽サブスクとしてメインで使ってるApple Musicが変な名前のアーティストをレコメンドしてくる年でした。まあ、ぼくの好みの一端をなぜか察せるようになってくれたみたいで。その中で特に印象的だったのは離婚伝説でした。この曲は某関ジャムでも紹介されてたので細かい説明はしませんが、アーティスト名も曲名もメロディーも構成も諸々がキャッチーで、さすがやな......みたいな第一印象でした。 頬杖 - Biarystocks
https://youtu.be/mUpSYb7tkqI?si=UhuoOj-TPV-ssNd9
「灯台」で見初めて気になっていたBiarystocksなんだけど、サクッとテレビCMタイアップを手に入れて羽ばたきつつある雰囲気。他のバンドにないビアリストックス独特の浮遊感を持っていて、そのへんは多摩美の映像学科出身のボーカル・甫木元空(ほきもと・そら)の感性なんだろうか。とはいえ作、曲は2名ともそれぞれクレジットされてる楽曲があったりするし、今後の拡がり方を注視したいよね。 日曜前夜 - Nagakumo
https://youtu.be/hzmliL9YSys?si=hWhAxnadqXQfpB29
Apple Musicでディグってたら見つけたバンド。ネオアコならぬネオネオアコを標榜してて、渋谷系の小洒落感とテン年代ぽいテーマ感とが混ざってる雰囲気を持ってるNagakumo。身近に置いておきたい楽曲たちが結構あるなあ〜〜って気持ちです。この表題曲が入ってるアルバムだと「Bedtime Beer」「6月は愛について」が好きだし、その他の盤だと「Awayokuba」がイチオシ。 SUTEKI - BLACK BERRY TIMES
https://youtu.be/9ONJIk7P3BY?si=W5J8H6fn1CWyB6xx
これも厳密には2024年に知ったんだけど、リリース年に寄せた。「なんか見覚えありそうな目玉焼きのジャケだなあ」と思って「SUTEKI」を聴いてみたらドンズバに好みだった。大人びたメロウなシンフォニーが魅力的なBLACK BERRY TIMESは、そんな音楽性とは裏腹に若く、現役大学生の2人組。まあ裏腹なんて言ったけど、近年は若いとかそんなの関係なく精度のある楽曲をつくるソングライターが増えたけども、彼らもそんな方々と近しくブラックミュージックの原典だったりそれらのフォロワーとしてJ-POPで活躍するアーティストだったりをルーツに持つ。ファーストアルバムである「FIRST LIGHT」もよい曲たくさんだし、singleのデジタルリリースは精力的にしているので今後も注目してます。 middle - goethe
https://youtu.be/GZ_e3O3LgjQ?si=nA9Hjs8h39Yk0PZD
引き続き推してます。札幌発とか抜きにして、チルくて大人しい雰囲気ながらもファンクやジャズのリズム感あふれるジャンルをルーツにしたバンドサウンドが売りのgoethe(ゲーテ)。2023年はデジタルシングルのみだったんだけど、後にe.p.にも収録される「middle」がこの年の推し曲で、翌年にはこの曲を含めたe.p.「Dear e.p」がリリース。これも個人的名盤です。 ぼくらが旅に出る理由 - Penthouse
https://youtu.be/ngJOT_ZNM0w?si=1liH_FLDn6D6mpb4
こちらも推し。Penthouseというバンド自体は、新曲も定期的にリリースしつつ安定してタイアップも獲得し続けていて、引き続きジャンプアップした2023年だったなあ〜〜という印象。で、その集大成かの如くにルーツでもあるシティポップの代表曲を引用したカバーを年末にリリース。自動車のCM曲は更なるブレークの予感も感じさせるし、彼らの地肩なら今後も飛ぶ鳥をバッサバッサと落としていくんだろうなあ......なんて。まだ生で観れてないから、どこかで観たいなあ。 Closer - ROTH BART BARON
https://youtu.be/U0898U8tqZw?si=zNVL4e9C7TClRlq7
ROTH BART BARONを生で観る機会をずっと伺ってたんだけど、実家のわりと近所にあるガラスのピラミッド(イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園の中にある全面ガラス張りのホール)で何度かライブを演ってることを知って「それが観たい」と思っていたのね。それでこの「Closer」が収録されているアルバムを引っ提げたツアーにガラスのピラミッド公演が含まれてることを知り、ここしばらくはそれを観ることを希望にして生きてたくらい。実際に行った記録は20240303に書いたので、ここでは割愛。話を曲のことに戻すと、「恋に落ちるのは 君のためなんかじゃない」という一節がとてもキャッチーで、ベルリンに拠点を持つようになった三船雅也がロットらしさをマイナーアップデートし続けているかんじがよい。 続・Have a nice day club - Tempalay
https://youtu.be/hBmoMctVFQc?si=XOATUnTKCRCDXI3r
毎年恒例の「リリースはこの年じゃないんだけど、この年に結構聴いてた曲」シリーズその1。2022年リリースのremixアルバム「from JAPAN 3」からなんだけど、Tempalayの「Have a nice day club」だいすきクラブ会員としては大変喜ばしいリリースでした。とはいえ、その年にはそんなに聴けてなくてロングランしてた一曲だったんですよね。この空気感でテンパレイを好きになったな〜〜というリスナーの初期衝動みたいなのも思い出させてくれた感。 My shammy six - 国本武春
https://youtu.be/G0v7udrpvQI
ずいぶん昔のアルバムなんですけど、2023年に突如サブスク解禁してて全米が泣いた案件です。浪曲師である国本武春はファンクに精通しており、そういった彼の個性が詰まった作品群である「国本づくし」は、日本語ファンクとかがだいぶ耳馴染んできた現在だからこそ一度聴いてほしい名盤だと思う。ちなみに「My shammy six」は、以前参加したMotion Plus Design TokyoってカンファレンスイベントのPVに使用されててはじめて触れたんだけど、パリにあるデザインスタジオがこうやって拾う程度に刺さるとこには鋭く刺さってるんだよね。こうやって時を越えて巡り会えるのも、CDにして世の中に流通させておくことの素晴らしさよね。