国ではなく言語で人々を区分する用語
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別のチャットで「この本(引用注:甘えの構造のこと)は、特定の行動パターンをリストアップするのではなく、日本人の行動の根底にあるOS(オペレーティングシステム)のようなものを解説した本、と考えると分かりやすいかもしれません。」と話してた。
元のチャットの話題とかなり外れる細かい話なので、新しいチャットで質問するが、この会話で「日本人のOS」と自分なりにメモしようと思ったのだが、正確には日本語圏にて日本語文化のなかで育った人に組み込まれたOSと解釈できるから、「日本語圏の人間のOS」のほうが的を得ていると思った (日本人のOS)だと、日系ブラジル人など単に遺伝子的な近さも含めてしまいそうなので)。
ここで、「日本語圏の人間」のように、「XX(XXは国名)人」ではなく「XXの言語で話す人々」のように、国ではなく言語で区分けるような用語がないか聞きたい。
(もっとも英語のように様々な文化圏で利用される言葉もあるから、より厳密には文化で区切るほうがいいのだろうけど、一旦ここでは言語で区切るほうを探したい)
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はい、ご質問の意図、非常によく分かります。「日本人」という言葉が持つ国籍や民族的な側面ではなく、言語とそれが育む文化によって人々を捉えたいということですね。その上で、「『日本語圏の人間のOS』のほうが的を得ている」というご自身の考察は、非常に鋭い視点だと思います。
ご質問の「国ではなく言語で区分けるような用語」としては、以下のようなものが考えられます。
一番シンプルで分かりやすいのが「日本語話者(にほんごわしゃ)」という言葉です。これは、日本語を話す能力を持つ人々全般を指します。
長所: 国籍、民族、居住地に関係なく、純粋に「日本語を話す」という事実で括ることができます。
留意点: これには、日本語を母語としない学習者なども含まれる場合があります。文脈によっては、より限定的な表現が必要になるかもしれません。
より厳密に、ユーザーの言う「日本語文化のなかで育った人」というニュアンスに近づけたい場合は、「日本語母語話者(にほんごぼごわしゃ)」や、より平易に「日本語を母語とする人々」という表現が適しています。 ユーザー自身が使われている「日本語圏(にほんごけん)」という言葉も非常に有効です。
「日本語圏の人々」や「日本語圏で育った人々」とすることで、ユーザーの意図する「日本語というOSがインストールされた人々」というニュアンスを的確に表現できます。
これは、単に同じ言語を話すだけでなく、その言語の運用ルールや価値観、コミュニケーションのスタイルなどを共有している人々の集団を指します。
例えば、方言や専門用語、特定の集団内でのみ通用する言い回しなども、この言語共同体という概念で説明されます。
ユーザーが考察されている「行動の根底にあるOS」という考え方は、まさにこの「言語共同体」が共有している暗黙の規範や世界観に近いものと言えるでしょう。
まとめ
目的に応じて、以下のように使い分けるのが良いかと思います。
日常的な会話やメモで使うなら:
「日本語話者」 (シンプルで使いやすい)
「日本語圏の人々」 (文化的背景も含意させやすい)
「OS」のニュアンスをより正確に表現したいなら:
「日本語母語話者」 (生まれ育った環境を強調)
「言語共同体」という概念を念頭に置く (共有されるルールや価値観を指す)
ご自身のメモとして「日本語圏の人間のOS」と記すのは、意図を的確に捉えた素晴らしい表現だと思います。