GNH-2023S-レポート5!35.@2023-12-22
地盤防災工学 小テスト 5
斜面崩壊現象は、大きく地すべり、崖崩れ、土石流に分類できる。
ゆるい斜面の大部分がすべり面に沿ってゆっくり滑動する現象が地すべりで、逆に急傾斜地の土砂が不安定になって高速落下する現象が崖崩れである。また土石流は水を含んだ大量の土砂が急速に渓流を駆け下りる現象である。
豪雨における地すべりと土石流の発生原因には次の2つがある。一つは地下水位の上昇で有効応力が低下し、剪断抵抗力が弱まること、もう一つは降水によって土塊が重くなり駆動力が増すことである。いずれも豪雨が遠因となる。以下、地すべりと土石流のハード対策について述べる。
地すべりのハード対策として、地下水位低下工とアンカー工、法尻部の土留め工が挙げられる。地下水位低下工は排水ボーリングや集水井で地下水位を低下させ有効応力を増やすことで、すべり面での滑動を防ぐ。アンカー工はすべり面の向こう側の基盤層までアンカーを打ち込むことで、すべり土塊を地山に固定し、滑動を防ぐ。土留め工はすべり土塊を下から抑え込んで滑動を食い止める。
土石流は発生前のハード対策として、山肌工や土石流流出抑制工などで地すべり対策と同様山肌が崩れないよう補強する方法がある。これに加えて、発生後なるべく被害を少なくするために、土石流を誘導・阻害する対策がある。その一部を以下に示す。
砂防堰堤:土石流の生産流出を阻害する
土石流導流工・土石流流向制御工:安全な場所に土石流を誘導する
土石流緩衝樹林帯:樹林帯で土石流の勢いを弱める
土石流堆積工:流路上に土砂を溜め込む
以上より、地すべりはすべり土塊の滑動を食い止める対策が施され、土石流はそれに加えて発生した土石流を誘導し流量を減らす対策が施されるという違いがある。
2023-12-22
15:16:36 提出done
15:16:02 書き写し終えた
14:18:48 done
14:15:29 修正開始
2023-12-21 14:28:21 修正版を送る
2023-12-20 14:56:24 大体書けた
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