ESoM1-2022F
table:basic information
Course title 土質力学演習1
Schedule 2022年度 前期 木曜4限
Course credits 1.0
Course code 9976421
Descriptions
地盤の構造物を設計するために必要な基礎知識である土質力学について、演習形式で授業を行う。土の基本的性質、透水、圧密に関する演習問題を解くことにより、土質力学への理解を徹底する。演習の効果を上げるため、独力で問題を解く姿勢が要求される。
Objectives
地盤の構造物を設計するためには、土質力学に関する基礎知識を備える必要がある。そこで、土の基本的性質、透水、圧密に関する基礎知識を学習し、基本的な問題を解けるようになることを目的とする。
Outcomes
1. 土の基本的性質として、間隙比、含水比、飽和度、密度、単位体積重量が計算でき、土の工学的分類を説明できる。
2. 土の透水係数・限界動水勾配を求めることができる。また、地下水の二次元的な流れを求めることができ、地盤内の透水量を求めることができる。
3. 粘性土の圧密に関わる諸定数を求めることができ、一次元の圧密現象に伴う粘性土の圧密沈下量・圧密時間を求めることができるようになる。
複数回課される小テストの評価と毎回の演習問題での評価の合計が満点の6割以上であることをもって到達度の確認とする。
※土木工学科が定める学習・教育目標との関連
上記[到達目標] は、下記の主として関連する学習・教育目標に基づいている。
主として関連する学習・教育目標:
(B)土木工学のすべての主要専門分野(構造・材料、地盤、水理、環境・情報、計画)の基礎知識を習得するとともに、応用できるようになる。
Course notes prerequisites
土質力学1の知識を前提に行なわれるので、併せて履修することが強く望まれる。
Preparation and review
土質力学1の講義の進度に合わせた演習課題を解くので、土質力学1で習うことについて予習・復習をすること。
[準備学習]
毎回の演習課題は事前にLETUSにアップするので、あらかじめ課題文をよく読み、関連部分について教科書、参考書等で1時間30分程度勉強しておくこと。また、これらの課題は各回の講義終了までに解答を作成することを原則とする。
[復習]
演習課題を自宅に持ち帰り、講義中にわからなかったところについて十分理解できるようにすること。また、課題の周辺事項についても確実にし、類似問題についても課題が解けるようにすること。演習課題は、課題提出の翌週に一度回収し、教員がチェックした後で返却する。
Evaluation
演習課題の提出(14回)状況 20% 、小テスト 80%の割合で評価する。
小テストは講義の中で5回行う。各回の小テストの配点は講義の最初に提示する。
[フィードバックの方法]
各回の演習課題の解説と実施した小テストの解説を実施の翌回に行う。
Materials
Plan
1.土の基本的性質Ⅰ 土粒子密度・間隙比・含水比・飽和度を求めることができるようになる。
2.土の基本的性質Ⅱ 飽和・乾燥・湿潤単位体積重量を求めることができるようになる。
3.土の基本的性質Ⅲ コンシステンシー限界・塑性指数・砂の相対密度を求めることができるようになる。
4.土の基本的性質Ⅳ 土の工学的分類をし、粒径加積曲線を求めることができるようになる。(小テストNo.1)
5. 土の基本的性質Ⅴ 土の基本的性質についてより複雑な問題が解けるようになる。
6. 土中の透水Ⅰ 定水位・変水位透水試験を利用し、透水係数を求めることができるようになる。(小テストNo.2)
7. 土中の透水Ⅱ 限界動水勾配を求めることができるようになる。
8. 土中の透水Ⅲ 水の流れがあるときの地盤の安定性を求めることができる。
9. 土中の透水Ⅳ フローネットの性質を利用し、地盤内のフローネットを描くことができるようになる。
10. 土中の透水Ⅴ フローネットを応用して土中の水の挙動を計算できる。(小テストNo.3)
11.粘性土の圧密Ⅰ 圧密沈下量に関わる土質定数を求めることができるようになる。
12. 粘性土の圧密Ⅱ 地表面に荷重が作用した場合の粘土地盤の圧密沈下量を求めることができるようになる。
13. 粘性土の圧密Ⅲ 圧密時間に関わる土質定数を求めることができるようになる。(小テストNo.4)
14. 粘性土の圧密Ⅳ 圧密時間を求めることができるようになる。
15. 到達目標の達成度の確認 講義全体を総括し、これまでに学んだことを問題を解くことによって確認する(小テストNo.5)。