新型コロナウイルス(COVID-19)&溶連菌感染症と闘ってきた話Part3 別病院での診察とコロナ陽性発覚
10/20(火)
この日も発熱と咽頭痛が酷く、朝の4時に起きてしまう。この時はまだ「あと2-3日もすれば良くなるだろう」と考えていたため、勤怠管理表を見ながら「今週の金曜には出勤したいな」などと考えていた。
気付いたらもう朝の8時。隣駅の駅前に新しく開院した耳鼻咽喉科に朝1番乗りで受診するため、軽くシャワーを浴びつつ朝食を摂らなければ。
さてシャンプーを手に取って…。あれ?1年間くらい使い続けてるシャンプーなのに、いつもの香りが全く感じられない。急に不安になる。シャワーから出て急いで食べたおにぎりも、鮭の味が全く分からない。
これはもしや?と思いつつも、ただの鼻詰まりだろうと自分に言い聞かせてた。が、正直この時点で身体の震えが止まらなかった。
問診票には「溶連菌によるはげしい喉の痛み、微熱、鼻詰まり、口内炎」と書いて渡したが、溶連菌の感染力は地味に強いことから別室で待機させられた。
そして診察。問診はほとんど無く、鼻から挿入するタイプのカメラを用いて喉の荒れ具合や、腫瘍ができてないかどうかなどをチェックしてもらった。
それが終わると、先生から「もしかして、嗅覚や味覚で何か気になることがありませんか?」と聞かれた。そこで朝の出来事を話すと、急に先生と看護師がザワつきだした。「念のため溶連菌迅速試験だけでなく、コロナの抗原試験も行いますね」これはもしや…?と思ったが、咳や息苦しさも無いし、まあ自分に限ってコロナは無いだろう、と思っていた。
隔離室で10分ほどだろうか、待機している間にも外のザワつき感が伝わってくる。そして先生がドアを開けて一言「コロナ陽性反応出ましたので、もうしばらく待機をお願いします。」
その瞬間、額から冷や汗がドバーッと出てきた。新型コロナウイルスには今の所特効薬が無い。処方せんも無かった。支払いも別室で済ませ、手と手首のアルコール消毒をしてもらい、なるべく人混みを避け、隠れるように自宅に帰ってきた。
ここからはもう怒濤の連絡ラッシュ。最初に診察を行った診療所、先ほど診察をしてもらった耳鼻咽喉科、市の保健所、県の担当者、引っ切りなしに電話が掛かってくる。会社にも連絡を入れ、念のため実家にも連絡を入れた。そして、10/21(水)の午後からホテルでの隔離生活が始まることとなった。