「学生は学生らしいことをするといいよ」について
「学生は学生らしいことをするといいよ」という発言が発生する意図をなるべく噛み砕いて書く
「学生は学生らしいことをするといいよ」というおじさんみたいなことを学生に言ったら「それよく言われるんだけどわけわからんくてキレそう(意訳)」と返されたんだけど、自分も学生の頃はキレそうになってた。
社会人ITエンジニアになれば嫌でも週に30時間ぐらいコーディングすることになるので、学生でしか味わえないことをやればよかったなあという後悔から来てるんだけど、まあこの生活を得られたのは学生時代に色々なものを犠牲にしてキーボードカタカタしてたからなのかもみたいな気持ちもある。
学生でしか味わえないこと、大学帰りにボーリングしたりカラオケに行ったりピクニックに行ったり海外(国内)旅行に行ったり自転車で遠出したり18切符で普段とは逆方向に乗ったり研究室で鍋を食べたり学食のラーメン食べ比べしたりなんだけど、このご時世だとそういうのもできなくて大変そうだな...。
自分は、味の素スタジアムでビールの売り子をやったり、小さなカフェでバイトしながらコーヒーの淹れ方を勉強したり、みたいなのは楽しかったなあ。(今後一生できなさそう)
しかし社会人になって思うのは「インターンしたい!!!」で、色々な会社の働き方や雰囲気を知れる機会は本当に少なくなるということを実感している。インターン自体は学生じゃないとできないことだと思うし、別に就活としてじゃなくても、組織の在り方を学んだり視野を広げるかけがえのない機会になる。
えっ!社会人になってからもインターンをすることが出来る会社があるんですか!?!?!?なんて会社なんだろう???????(これらのツイートを見た同僚から教えてもらった)
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(話を戻して)
ぼくは学生時に色々な会社にお世話になったのだけど、10人いないような開発会社も、ファッションテックも、メガバンクグループの1子会社も、色々なスタートアップが生まれる会社も、その他諸々も、実際に1員になって課題も文化も雰囲気も共有して見えるものがたくさんあったと思う。
人伝で「あの業界はクソだ」とか「こういう会社はやめたほうがいい」とか、そういう話は聞くけれど、やっぱり実際に当事者になってみること、その中の人間と話すこと、それがほぼノーリスクで出来ることは本当にありがたいことだと思う。というか詳しく知りもせずに外野から批判するのは一番情けない。
まあゲームとかしててもいいと思う。ゲーム会社なんかに入ると、周りにも「この作品が自分の人生を変えてくれた」みたいな話をする人は多いし、そういう原体験をもとにすごい作品を世に出す人はたくさんいる。ゲームやった結果がゲームを作ることでなくてもいいし。
つらいのは就活のために何かをすることだと思う。就活のためにどんな生活をすればよいか、みたいな話を聞かれる(し、見ることもある)けど、やっぱ自分が好きなことに精一杯取り組むのがいいと思う。好きなことをした結果、育まれた感性とか生き方を評価してもらえるような会社に入れると幸せだと思う。
が、「学生は学生らしいことをするといいよ」の中身です。