経済人類学
経済人類学とは
もう一度一言で言えば、経済人類学とは、近代科学でありながら市場社会から引き出される偏見や予断を一切排した学問分野なのである。また反市場主義がもつ感情的な反科学主義も排される。その対象は社会であり文化であるが、その研究の差異、生命が持っている、また個体の集合が生み出す一定の自然科学的現象を分析・考察することもまた予断をもって排しはしない学問なのだ。(栗本慎一郎『経済人類学を学ぶ』、p3)
かくして経済人類学は、広い意味での人間の社会的行為の基礎と範囲を研究し、全体の構造とのかかわりにおいて、特に集団的に社会の物質的必要を満たす構造化された「経済」活動を分析する学問である、とまとめることができる。(同p18)