物理学史という授業があってもいいと思う。
物理学史という授業があってもいいと思う。
『量子力学と私』という本で、ノーベル賞を取った朝永振一郎は、戦争の中実験もなしにシュウィンガ―という物理学者に先んじて「くりこみ」のもととなるアイデアにたどり着いていた、というくだりがあった。
こういう話を大学で聞きたかった。
こっちが覚えてないだけかもしれないけど。
時間の関係もあるが、すでに完成された理屈だけ聞かされても面白くない。方法論や理論そのものではなく、出来上がった過程が最も教訓的である。
それは突拍子がなさすぎる部分があるから。
特に量子力学はそれまでの価値観では受け入れられない現象を説明する中で出来上がった理論。
完全に常識に反してるから、いきなり話し始められても難しい。
もう理論が完成した後から振り返れば、その順序で教えるのがちょうどいいわけだが、本当はそこに行くまでに何人もの理論物理学者が、何年も試行錯誤して積みあがっていったもの。
だから量子力学の授業で全部歴史をたどりつつやるのは当然無理だと思うので、じゃあ物理学史という授業をカリキュラムに入れたらいいのでは、と思う。
そして、そういう歴史をまとめたものを自分で作れば面白そう。
→自分で作ればいいやんという発想
科学史について