世界を考えることは世界を生きることで、世界を書くことで、世界を創ること
西田幾多郎臨終記 鈴木 亮三ᵈᵏᴾ ᴾ山本 紘一郎ᵈᵐᴾ ᴾ小比賀 美香子ᵈᵑ
先生には書くことと考え ることは同じ行事である。世界を考えることは世界を生きることである。先生にとっては世界を生きることは世界を書くことである。そして世界を書くことは世界を創ることでもある。それはちょうど農夫にとって耕すことである。それはまさに日毎の行事である。「先生は毎日お書きになられるのですか」「そうだよ、毎日書くよ」といって僕に指 の肉刺をみせられた。その骨太い指は僕のなかに、意味ありげにどっかと蟠踞してしまった。
頭の中を共有していく。
生きることは創造的である