イギリス国教会はイギリスの国王をトップとするキリスト教の一派のようなもの。
from イギリスにおける宗教改革から責任内閣制までの流れ
イギリス国教会はイギリスの国王をトップとするキリスト教の一派のようなもの。
そもそもキリスト教は各地に広がっていく中で、教皇や聖職者の権威が強くなりすぎて、腐敗していく部分が出てきた。で、そういう権威とかじゃなくて、「個人がちゃんと聖書を読んで各自でしていくことに価値がありますやん」、と言ったのがルターとかカルバンに代表されるプロテスタント。ここが、伝統的な権威を重視するカトリックから分離していく。ルターは1517年に「九十五か条の論題」を発表してキリスト教の現状を批判したが、その時イギリスの国王であったヘンリ8世はもちろん権威側なのでルターを批判する。かなりのカトリック側。が、王妃との間に男が生まれなかったので別の人と結婚しようと、離婚をしようとするが、ローマ教皇に反対される。なので、「じゃあカトリックとかええわ」ってことで、イギリス国王をトップとする新たな教会に分岐する。これがイギリス国教会。