インスタンスの生成
ここではインスタンスが作られる主な場面を紹介する。
1.プログラム上に記述
プログラムの実行中にコード上に記述された値が評価されると、インスタンスの生成が行われる。プログラムファイルの作り方は後で解説するので、ここでは対話モードにおける実行例を示す。なお、コメント部を入力する必要は無い。 >>> x = 1 # int型インスタンス「1」
>>> type(x)
>>> y = 3.1 # flat型インスタンス「3.1」
>>> type(y)
>> z = 'moji' # str型インスタンス「'moji'」
>>> type(z)
2.演算の結果
インスタンスの間で計算を行うと、結果の値が新たなインスタンスとして生成される。
>>> a = 2
>>> b = 3
>>> x = a * b # int型インスタンス「6」
>>> y = x + 1 # (1)
(1)においては、まず、int型インスタンス「1」を生成し、直前に生成された「6」と加算することにより新たなインスタンス「7」を生成している。このような計算過程においても逐一インスタンスが生成されている。
3.関数の戻り値
戻り値をもつ関数はインスタンスを生成する。例としてpow関数の動作を示す。
>>> x = pow(6,2)
計算結果の値であるint型インスタンス「36」が生成され、変数xに代入される。
4.ユーザ定義クラスからの生成
本講義の主要な内容の1つである。後の回で解説する。
記述に関する補足:
インスタンスは様々な目的を持って生成される。データはインスタンスがもたらす機能の1つであるので、「インスタンス」と書くのが冗長な場合に、それが「データ」として使われる側面が大きい場合は単にデータと表記することがある(本資料において)。
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