都市で進化する生物たち
都市で進化する生物たち
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Chapter 1 生態系を自ら創り出す生物たち
コレクション拡大に打った一手/アリの作る環境を利用するものたち/
アリの社会に溶け込むトリック/様々な「生態系工学技術生物」
Chapter 2 都市という生態工学技術の結晶
都市は巨大な「自然構築物」/人間の生態系工学技術の進化/
人間の生態系工学技術の進化/地球上の都市拡大の未来
Chapter 3 繁華街の生態学
シンガポールの都市生態系/都市部特有の気象現象/
島の環境的特異性/都会の観察者たち
Chapter 4 都市の自然愛好家(ナチュラリスト)
カラスVSハンターVSナチュラリスト/都市で死んだ動物たち/
マックフルーリー・ハリネズミ/「周辺」の喪失/市井の自然愛好家の貢献
Chapter 5 「都会ずれ」したものたち
都市部で生物多様性を高める要因とは/避難先としての都市/
断片化する多様な環境
Chapter 6 生物は先に都市街に対応している?
前適応とはなにか?/ライデン駅の様々な前適応/
前適応の型を探す/都市生活に向いている要因とは
Chapter 7 進化にかかる時間はどれくらい?
ダーウィンが返事を書かなかった手紙/ファーンの手紙が読まれなかった理由
Chapter 8 生物学で最も有名なガ
イモムシに生じた歴史的瞬間/「工業暗化」の発見/
シモフリガの暗化解明史/実験への懐疑/暗化問題にケリをつける
Chapter 9 いま、ここにある進化
ホシムクドリの北米侵攻と進化/鳥の羽を短くさせるもの/
緑の島のたんぽぽの種は飛ばない?/都市のトカゲは足が長い?
Chapter 10 都市生物の遺伝子はどこから来たのか
遺伝子から種の歴史をたどる/生息地の断片化/
ニューヨークの公園に孤立したネズミ/
遺伝子プールの断片化の功罪/局所適応の可能性
Chapter 11 汚染と進化
汚染に適応した魚/塩は生物の大敵/金属と黒いハト
Chapter 12 巨大都市の輝く闇
ロナウドの頬にとまるガ/なぜ虫は光を目指すのか/
アランの数少ない実験例/光害を利用するクモ
Chapter 13 それは本当に進化なのか?
軟らかい選択、硬い選択/進化の起源/
塩基配列でなく染色体の変化で形質が変わる
Chapter 14 思いがけない出会い、思いがけない進化
フランスの「淡水のシャチ」/一方向の進化、双方向の進化/
どの生き物も繫がっている/たばこの吸い殻で巣をつくる鳥
Chapter 15 生物たちの技術伝播
クルミ割りに車を利用するカラス/牛乳瓶をめぐるカラとの格闘/
鳥は技術を仲間に伝えられるのか?/都市向きの生物に必要な才能/
恐怖心が少ないことも重要
Chapter 16 都市の歌
沈黙のさんぽへ出発/歌声の変化は進化か学習か?/囀りと性選択
Chapter 17 セックス・アンド・ザ・シティー
白い尾羽に隠された意味/都市では男らしくないほうがモテる?/
性選択を変化させる都市の要因
Chapter 18 都市の種の分化
ダーウィンの広告塔になった鳥/都市で種分化したクロウタドリ/
クロウタドリのヨーロッパ進出/種分化の過程を追う/
ニッチが進化の鍵/生体時計の変化/種分化は逆戻りもする
Chapter 19 遠隔連携する世界
シーボルト帰国の思わぬ副産物/均質化する世界の生態系/
都市も似通ってきている/人間も都市で進化する生物か?
Chapter 20 ダーウィンとともに都市を設計する
天空の里山/都市設計と都市進化の間/
里山はいかにして存続可能なのか?/都市進化をいかに観察・記録するか