解像度とスポーツ観戦
解像度とスポーツ観戦
僕自身、ラグビーというスポーツにそれほどの興味を持っていなかった。
父親世代ではラグビーは人気のスポーツだったが、日曜に父が見ているラグビーの中継は、ルールをよく知らない僕にとっては意味がわからないおしくらまんじゅうにみえた。
SDの時代、つまり昔のテレビ放送の時代は、選手の表情がよく見える野球に興味が集中した。
野球は、実は静止しているシーンが多く、視聴者は選手にじっくりと感情移入できるからだ。
そこから解像度があがって、高品質な放送の時代になると、サッカー人気が高まった。 それまで中継ではどこにボールがあるか見えづらかったが、解像度が上がることでサッカーの戦略的な側面に人々が気づき、チームプレイの面白さに熱中できるようになった。 そして4KUHD時代に突入したことで、カメラを含むワークフローが高画質化され、それまでは識別が難しかった細かいボールの動きや選手の表情までが伝わるようになった。
今回のワールドカップで、初めてラグビーというスポーツの魅力に気づいた人も少なくないのではないだろうか。