自己完結性と永続性
自己完結性と永続性
個人的な意見としては,「本」というのは自己完結性と永続性が重要で,これをデジタルで実装するには,現在時点では PDF (厳密には PDF/A) しか選択肢がないと思う。 Kindle など,自己完結性と永続性の観点では,最もダメダメな「本」と言える。
だから「本」を後世に残したいと考えるなら,どんな成り行きでもいいから最終的に PDF(/A) 版を出すべきだし,国会図書館とかももっと積極的に PDF(/A) 形式による納本を進(勧)めていただきたいところである。 もしくは北極に封印するか(笑)
ひとつの著作でも複数のメディアが絡み合って大きな「系(system)」を形成する時代である。 Kindle はそれらメディアのひとつ,と考えれば分かりやすい。 もう少しぶっちゃけて言うなら「勝馬には乗っとけ!」ということだ。
PDF/A とは自己完結性と永続性を考慮した PDF 構成で, ISO 19005 シリーズとして定義されている
PDF/Aは、国際標準化機構(ISO)が制定している国際標準であり、ISO 19005仕様ファミリーの同義語である。
目標は、PDFを長期保存することなど、次の3点である。
電子文書の見かけを、作成・蓄積・可視化ツールから独立にし、時間が経過しても維持できる
電子文書の文脈と履歴をメタデータとして記録するフレームワークを提供する
電子文書の論理的な構造と意味に関する情報を記録するフレームワークを提供する