背は腹で、腹は背
背は腹で、腹は背
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アリストテレスにとって動物とは、六つの極と三つの軸を持つものだ
それは「上下」 「前後」「左右」である。
「上」は栄養素をそこから取り入れる動物の極で、「下」はそれを排出する極。
「前」は動物の感覚器官が向いている極で、「後」はその反対側だ。
「右」と「左」はわれわれヒトのそれと同じ。
前 (to emprosthen) 後 (to opisthen)
上 (to anô) 下 (to katô)
右 (to dexion)、 左 (to aristeron)
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慣例によると、ショウジョウバエの腹は腹部でその背は背部だ。
だが、分子遺伝学的なデータによると、昆虫類はわれわれとは逆転しているという。
つまりわれわれの背部はショウジョウバエの腹部に、われわれの腹部はショウジョウバエの背部に対応している。
この点から言えば「背部腹部」もまた今では単に機能的類似性について言及しているにすぎないということになる。