真のスコットランド人論法
真のスコットランド人論法
そして、Macカルトはこう再反論してくる。“そのiPhoneユーザはiPhoneを所有すべきではなかった。スマートフォンの所有権を行使したいなら、Appleから購入すべきではなかった”と。これは「真のスコットランド人」論法であると同時に、プライベートな通信が必要なら、iPhoneを買うべきというティム・クックの主張とも矛盾する。
真のスコットランド人論法
例
A: 「スコットランド人は粥に砂糖を入れないんだそうだ。」
B: 「私の叔父はスコットランド人だけど、粥に砂糖を入れていたよ。」
A: 「でも、真のスコットランド人は粥に砂糖を入れないんだよ。(But no true Scotsman puts sugar on his porridge.)」
真のスコットランド人論法(しんのスコットランドじんろんぽう、英語: No true Scotsman)、または純粋さに訴える論証(英語: appeal to purity)は、 非形式的誤謬のひとつである。
普遍汎化に対する反例を提出されたとき、トートロジーを用いて反例を除外することで主張を防衛しようとする行為をさす。普遍汎化を放棄したり反例を否定する証拠を提供したりせず、客観的な基準の代わりにレトリックを用いて汎化を修正し定義上その特定の反例を含まないようにする。
このレトリックは「真の、純粋な、正真正銘の、真正の、本物の」など感情に訴えかけるだけで本質的な意味のない純粋さの形容という形をとる
純粋さへの訴えは、一般的に、肩入れしている集団の擁護に関連している。スコットランド人と見なされている誰かが凶悪な犯罪を犯した場合、スコットランドの国民の誇りの問題が危機に瀕していると想像できる。このとき、あるスコットランド人が犯した罪が他のスコットランド人と関連付けられる(これは関連性の誤謬である)ことを恐れ、この特定の構成員や行動がグループに所属することを否認する動きが出てくるかもしれない。「真のスコットランド人はそのようなことはしないはずだ」というのである。すなわち、「そのようなこと」をする人はトートロジー的に(定義的に)グループから除外され、そのグループのよい性質に対する反例にならないようにするのである
関連性の誤謬
普遍汎化
普遍汎化(ふへんはんか、英: Universal generalization, Universal introduction)は、述語論理において妥当な推論規則のひとつである。
$ \vdash P(x) \implies \vdash \forall x\,P(x)
$ \Gamma \vdash \Sigma
ここで、Γ と Σ は論理式の列である(その個数と順序が重要である)。記号 ⊢ は、ターンスタイル(turnstile、回転扉)あるいはティー (tee) と呼ばれ、意味的には「生成する」あるいは「証明する」と読まれる。これは言語内の記号ではなく、証明を論じる際のメタ言語内の記号である。シークエントにおいて、Γ は前件 (antecedent)、Σ は後件 (succedent) と呼ばれる。