最適なケイデンスを探る
最適なケイデンスを探る
最適なケイデンス(ペダル回転数)については様々な研究がなされている。高速で脚を動かすペダリングを好んだランス・アームストロングの影響もあり、2000年代初頭は高いケイデンスが主流だった。そして、2013年になると、ハイケイデンスでモン・ヴァントゥのアタックに成功したクリス・フルームがきっかけとなり、高いケイデンスが再び脚光を浴びた。しかし、ウェインライトは次のように語る。
「ビギナーは高いケイデンスでプッシュするべきではありません。無理のないケイデンスを維持しながら、時間をかけて高めていきましょう」
「90〜100RPMのケイデンスで無理を感じないようになれば、長時間・長距離でのペース維持に向上が見られるはずです」
また、レイノルズは次のように付け加える。
「自分のコンフォートゾーンを超えて無理に速くペダリングしようとしても、決して結果が向上するわけではありません。その一方で、50〜60RPM付近の低速ケイデンスでのペダリングをしている人は、ケイデンスを高める練習を取り入れれば大きな成果が得られるでしょう。少なくとも膝には役立つはずです」
「高速スピンアップや低速ケイデンスのヒルクライムなど、様々なケイデンスを試してみましょう。プロサイクリストは、美しくスムーズで、なおかつ高速なペダリングを楽に実現する "スプレス(souplesse)" というテクニックを身につけています」
「スプレスを高めるには、反復練習を重ねましょう。軽いギアで可能な限り高速でペダリングし、これを30秒間続けるスピンアップを練習しましょう。繰り返すうちにケイデンスの限界値が高まり、高速でペダリングしてもお尻が跳ねなくなります。スピンアップの練習をライディング前のウォームアップに組み込みましょう」
2倍すると 180~200rpm でランニングのピッチと等しい
マジックナンバー180
ちなみに、歩行のピッチは平均的に 100~120rpm
マジックナンバー120