日本のインターネット創世記の意味
このような事例については、枚挙に暇がありません。
19世紀終りに南北戦争が終って使われなくなった軍楽隊の楽器を手に入れた、黒人達が作りだした新しい音楽、ジャズの誕生。1960年代の終り、ジャマイカで発見された、ボーカル抜きのトラックにエコーやリバーブを掛けまくるとなぜか気持ち良くなってしまう、というダブ。1970年代、アメリカで発見された、2台のターンテーブルと2枚のレコードから、延々と繰り返されるブレイクビーツ。それとスクラッチ、そしてヒップホップ。
13世紀、地中海を席巻した商人達が開発した複式簿記。そして16世紀から17世紀にかけて世界を股にかけて大活躍するオランダ商人。大航海時代を支える大型帆船と航海術。新しい大陸の発見とアフリカ大陸の制覇。森林の枯渇から始まる石炭利用。そして産業革命。イギリスによる世界電信網の構築。大量殺戮兵器の発明と世界大戦。 アメリカが握る世界覇権。世界を繋ぐ電話網。ベルの躍進。 そのベルの倉庫に余っていた PDP-7 から動き出した UNIX 。 スプートニック・ショックに始まった ARPA の設立。ハワイの ALOHAnet 、 ARPANET そして、インターネット。weblog の誕生。ソーシャルブックマークとフォークソノミー。XML と RSS とフィードリーダー。 tumblelog、 tumblr 、そして Reblog の登場。 インターネット創世記、この段落の最後から三行目あたりの話なので、スターウォーズでいえば tumblr 創世記がエピソード4から6で、今書いているのがエピソード1