日によって存在感が違うんですよ。やる気のあるときは率先して声を出しチームメイトを鼓舞する。ないときは、どこにいるかわからない
他には、46歳まで現役選手として活躍された伊藤剛臣さんは、やる気になったときにだけ行っていました(笑)。
やる気がないときは、チーム全体で筋トレを行う時間にもかかわらず、いつのまにか帰宅していたり(笑)。全体練習のときもそうで、日によって存在感が違うんですよ。やる気のあるときは率先して声を出しチームメイトを鼓舞する。ないときは、どこにいるかわからない。あの気配の消し方は見事です(笑)。
剛臣さんは性格的にもマイペースな方なんですけど、いま振り返ればからだの中をモニターする感覚に優れていたと思うんです。「今日は全力でプレーしても大丈夫」「足の運びに鈍さを感じるから今日は100%で走らないほうがいい」とか、その日その日のからだに合わせてプレーすることの大切さを本能的に察知し、実践していた。決して無茶はしない。だから46歳まで現役で活躍できたんじゃないかと思います。