投資の世界で偉大な人物は誰か?
投資の世界で偉大な人物は誰か?
ジョン・ボーグル
ウォーレン・バフェット
チャールズ・シュワブ
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しかし筆者は、「投資界の偉人ナンバーワン」として、本書の著者であるボーグル氏を推したい。
ボーグル氏の偉大な点は、彼がけん引したインデックスファンドのビジネスを通じて、多くの投資家に投資成果を改善する具体的な手段を与えたことだ。人々に与えた良い影響の大きさと広さ、そして確実性の点で、ボーグル氏の業績は抜きん出ている。そして本書を読むとお分かりいただけるように、人格もバフェット氏と甲乙付けがたく素晴らしい。
本人に聞いたわけではないが、「投資界の偉人ナンバーワン」にボーグル氏を挙げることについて、おそらくバフェット氏も賛成するのではないか。ちなみにバフェット氏は自分の個人資産の90%を、ボーグル氏が創業した世界有数の資産運用会社バンガードが運用するS&P500のインデックスファンドで妻に遺したいと述べている。
インデックスファンドの生みの親としてし知られる故ジョン・C・ボーグル氏の著書『人生のダイヤモンドは足元に埋まっている」(山崎恵理子訳、文響社)をお勧めしたい。かつて『波乱の時代の幸福論』(武田ランダムハウスジャパン)というタイトルで刊行されていた書籍の新装再刊だが、投資、金融、ビジネス、人生などに示唆の多い本だ
人生のダイヤモンドは足元に埋まっている
https://gyazo.com/57eb6996d08fc1702757c605af08eab9
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「投資の世界で偉大な人物は誰か?」
インデックスファンドを作り、育てて、投資家に低廉な運用手段を与えた故ジョン・ボーグル氏を一番に挙げることにしている。二番手には、投資で成功することの素晴らしさと、そのためのコツについて身をもって示したウォーレン・バフェット氏を挙げたい。
、ベスト3の1人に挙げたい偉人がもう1人いる。それは、株式や投資信託などの売買のコミッション(手数料)を引き下げるに当たって大きな役割を果たした、チャールズ・シュワブ氏だ。
いきなり結論にいくには、あまりにもったいない起伏に富んだ長い物語が本書には詰まっているのだが、手短に言うと、同社の収益がすでに売買手数料にはほとんど依存していないからできたことである。その代わりに、顧客からの預かり資産を増やすことに伴う金利収入と資産運用アドバイスに伴うフィー(残高に連動する手数料)の収入で大いに利益を得ているのだ。
この事情は、本書に補足資料として収録されている野村資本市場クォータリーの4本のレポート、特に、最後に掲載されている「チャールズ・シュワブの経営理念と事業戦略」(岡田巧太、下山貴史)を読むとよく分かる。シュワブ社の現在の姿は、かつての「ディスカウント・ブローカー」のイメージとは全く異なっており、銀行、資産運用会社、証券会社を総合的に組み合わせた総合リテール金融会社になっている。現在の同社の姿は相当に複雑であり、このレポートは読者にとって極めて有益な付録である。
「チャールズ・シュワブの経営理念と事業戦略」
https://gyazo.com/5d63f10331ee836589612db4312f977e