左利きの人は、病気になりやすい
左利きの人は、病気になりやすい
動物実験を経て人体実験で、左半球の活性が高いとナチュラルキラー細胞の活性やCD3+, 4+, 8+T細胞カウントが高いこと、逆に右半球の活性が高いと免疫抑制がかかった状態(immunosuppressed)になるということが分かってきているのだそう3-6。加えて左半球は副交感神経を、右半球は交感神経系をそれぞれmodulate (調節)し、自律神経システムの中でも異なる「担当」があるんだそうで
「左利きは免疫疾患にかかりやすい」というこの統計は確かに人間を被験者にした場合も確認できるそうで。ここらへんの議論によく引用されるのが先駆者となったGeschwind & Behanの1982年の論文13なのですが、彼らの研究では重症筋無力症などの自己免疫疾患の有病率は左利きのほうが右利きに比べて2.7倍多かったと報告されています。他にもクローン病、潰瘍性大腸炎14,15、炎症性腸疾患15などの自己免疫起因と言われる胃腸過敏性の問題も2.13倍上がるとの報告や、喘息16,17、薬物アレルギーや皮膚アレルギー18もどうやら左利きに多いぞと。