啓蒙思想2.0
啓蒙思想2.0
ハヤカワ文庫
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NTT出版から出た単行本が、ハヤカワ文庫から文庫本で出版された
2022/5/16
2022/5/4
いまや世界は右翼/左翼ではなく、正気/狂気に分断されている。政治も広告も陰謀論も人々の直感的思考につけこみ、真実よりも「真実っぽさ」を声高に語る。SNSは言葉による平手打ちの喧嘩を助長し、合理的な議論を破壊する…「ファストライフ」に感染した現代の社会環境に、理性はいかにして実装しうるか?哲学者が保守主義や認知科学を動員して打ち立てる、新しい啓蒙思想。書き下ろし序文を収録!
解説:宇野重規
目次
第1部 古い心、新しい心(冷静な情熱―理性‐その本質、起源、目的;クルージの技法―あり合わせの材料から生まれた脳について;文明の基本―保守主義がうまくいく場合;直感が間違うとき―そして、なぜまた理性が必要か;理路整然と考えるのは難しい―新しい啓蒙思想の落とし穴と課題)
第2部 非合理の時代(世界は正気をなくしたか―…それとも私だけ?;ウイルス社会―心の有害ソフト;「ワインと血を滴らせて」―現代左派の理屈嫌い;フォレスト、走って!―常識保守主義の台頭)
第3部 正気を取り戻す(目には目を―あるいは、なぜブタと闘うべきではないのか;もっとよく考えろ!―啓蒙思想からのその他の無益な助言;精神的環境を守る―選択アーキテクチャー再考;正気の世界への小さな一歩―スロー・ポリティクス宣言)