名づけの民俗学
名づけの民俗学
私たちは、土地や人、草木虫魚、気象など、すべてに「名前」をつけることでモノを区別し、認識を共有している。モノにはそれぞれいかなる必要があり、何と命名されてきたのか。地名と人名を中心に、観察・解釈して表現した「名づけ」的命名と、未来への期待や決意を示した「名のり」的命名に分類してその実態を分析。これからの命名について考える一冊。
目次
モノの名前―プロローグ
物に名をつけること
(命名の研究/言葉の力)
生活から地名が生まれる
(地名への関心/山の名前―雪形から山名へ/川の名前/海の名前/耕作地の名前/災害と地名)
地域名の展開
(公的地名―国・郡・郷・村の名/新しい公的地名)
家の名、人の名
(家の名/名前と人格/近代の名前/名づけの民俗)
さまざまな命名
(風の名/魚の名/蝸牛/大学名)
現代の命名事情―エピローグ
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