双条件法
双条件法
「もし P ならば、かつそのときにかぎって Q である」
これは「 Q は P の必要十分条件である」と等しい
0) 「もし P ならば、かつそのときにかぎって Q である」を分解する
1) 「もし P ならば Q である」
条件式
P ⇒ Q
2) 「P のときにかぎって Q である」
???
1) と 2) の二つを「かつ」で繋いだもの
連言
「もし P ならば Q である」かつ「P のときにかぎって Q である」
では、2) 「P のときにかぎって Q である」はどういう意味か?
「 P ではない」場合を考える
「 P ではない」とすれば「 Q ではない」が帰結する
なぜならば、 Q であるのは P のときにかぎるから
「もし P ではないならば Q ではない」
「もし P ではないならば Q ではない」が成り立っており、「 Q である」ことが言えるならば、それが言えるのは「 P のときにかぎる」はずである
なぜならば、 それ以外の場合( P ではない場合)には、「 Q ではない」が帰結するから
ここにおいて「P のときにかぎって Q である」は「もし P ではないならば Q ではない」と等しい
「もし P ではないならば Q ではない」
¬P ⇒ ¬Q
対偶をとる
Q ⇒ P
「もし Q ならば P である」
ここにおいて「P のときにかぎって Q である」は「もし Q ならば P である」と置きかえられる
つまり「もし P ならば、かつそのときにかぎって Q である」は以下のとおりに置きかえられる
「もし P ならば Q である」かつ「もし Q ならば P である」
( P ⇒ Q ) ∧ ( Q ⇒ P)
これを双条件という
結合子 ⇔ (同値) を用いる
P ⇔ Q
双条件法
定義
P ⇔ Q = ( P ⇒ Q ) ∧ ( Q ⇒ P)
補助規則: Def
定義の右辺(または左辺)が証明されたら、次の行で定義の左辺(または右辺)にある式を導入してよい
例: P, P⇔Q ⊢ Q
1 (1) P 前提
2 (2) P⇔Q 前提
2 (3) (P⇒Q)∧(Q⇒P) 2.Def-⇔
2 (4) P⇒Q 3.∧-除去
1,2 (5) Q 1,4.⇒-除去