友情に必要なのは野心
友情に必要なのは野心
友情に必要なのは野心
ライターのレインズフォード・ストーファーが、友人を作ること、そして友人関係をメンテナンスするには「野心」が必要だ、と『ELLE』に寄稿している。
「野心」は友人関係についてのトピックの中では使われることの少ない言葉だが、友情には努力や野心が必要なことは専門家も認めている。それは仕事のための人脈作りといった内容に希釈されがちだが、彼女が語るのはそうしたキャリアのための人間関係とは全く別物だ。
友情が強い人ほど心身の健康が保たれるという研究結果もある一方で、年齢を重ねるごとに友情が失われる傾向にあるという研究結果もある。他のやるべきことに時間が割かれてしまう中で、徐々にその絆が薄れてしまうのだ。この記事では「核家族の枠組み」を超えたコミュニティを持つことの重要性が紹介されている。
ジャーナリストであり『The Other Significant Others』の著者であるレイナ・コーエンは、夫と、仲の良い友人2人とその子供2人と一緒に暮らしている。もう1人の親友とは徒歩5分、さらに徒歩15分圏内に約20人の友人・知人がいる。彼女は、住宅が核家族向けに設計されている現状では、友人を中心とした生活を送るには、アイディアとそれを実現しようとする野心が必要だ、と語る。
これは流石に極端な例かも知れないが、優先して付き合いたい人を3~5人ポストイットに書いて目につくところに貼っておくこと、また、「フレンドシップ・リチュアル」と呼ぶ、電話をする、コーヒーを飲む、など友人と過ごす時間を決めて、友達がスケジュールの後回しにされないようにするという、友人を生活の中でより中心に位置付けるコツも紹介されている。
なお、LGBTQ+のコミュニティでは、"選ばれた家族 "としての友人など、友情に高い価値が置かれてきた長い歴史があるとのことだ。これは、友人とは周辺的な存在ではないということを思い起こさせてくれる。