共に変容するファシリテーション
共に変容するファシリテーション
Facilitating Breakthrough
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出版社内容情報
場をまとめようとして、予定調和に陥ってしまう。⇔個人を尊重しすぎて、なにも決まらない。
「前進する」ことと「共にある」ことをダイナミックに両立しつづけることで、コラボレーションの行き詰まりを突破する。
世界50カ国以上、企業から民族紛争、アパルトヘイトまで、対立する多様な人々の対話を前進させてきた伝説のファシリテーターがその極意を体系化。
内容説明
企業内から、官民連携、民族紛争まで多様な人々との協働で起こる行き詰まりを突破する極意を体系化。
目次
序章 「あなたは神秘の出現に対する障害を取り除いている!」
(ブレイクスルーとなるワークショップ;障害を取り除く実践 ほか)
第1部 変容型ファシリテーションの理論
(ファシリテーションは、変化を創造する人々の協働を支援する;垂直型ファシリテーションと水平型ファシリテーションは、どちらもコラボレーションを制約する ほか)
第2部 変容型ファシリテーションの実践
(私たちの状況をどのようにとらえるか?―「主張する」ことと「探求する」こと;成功をどのように定義するか?―「結論を出す」ことと「先に進む」こと ほか)
結論 愛、力、正義に対する障害を取り除く
(変容型ファシリテーションは、問題の絡み合う状況を変容させる;変容型ファシリテーションは、愛、力、正義を用いる ほか)
この本に関して、カヘン氏は以下のように紹介します。
「人々が共に前に進むことが難しくなっている。ファシリテーションはその一助となるはずだが、最も一般的な2つの方法論、すなわち、全体の利益のために全員の利益を従属させる方法(垂直型)と、全員が自分のことをできるようにする方法(水平型)は、どちらも前進を阻むものだ。この2つのアプローチの間を行き来しながら、誰もが公平に、貢献し、つながることを妨げる障害を取り除くことが、新刊で紹介する「変容型ファシリテーション」である。この新しいアプローチは、経営者、マネジャー、コンサルタント、コーチ、会議主催者、調停者、利害関係者、友人など、人々が共に働くことを支援し、ファシリテーションを行うすべての人にとって貴重なものとなるだろう。」
新刊では、従来からあった垂直型と水平型と対比しながら、変容型ファシリテーションの特徴を説明します。コラボレーションのプロセスにおける重要な5つの問いに対して、垂直型と水平型での制約と、それらの制約を突破する「10の動き(所作)」について解説します。その動きを可能にするのが、ファシリテーターの5つの内面のシフト、注意の払い方があります。以て、垂直型と水平型のそれぞれの長所を活かしながら、その短所を抑え、個とグループと、そしてより大きな社会システムの変容を可能にするのが変容型ファシリテーションです。
人々が協力して変革をもたらすのを支援する変容型ファシリテーションは、従来にはなかった強力なアプローチです。この体験型ワークショップ・セミナーでは、アダム・カヘン氏が、この変容型ファシリテーションの基本を参加者に指導します。少人数グループでの練習とアダムとの全体対話を通して、以下のことを学びます。
グループプロセスの5つの問いに焦点を当て、コラボレーションを促進させる。
これらの問いに答えるために、垂直型と水平型のファシリテーション・アプローチの間を流動的に循環させる。
垂直型と水平型の間を移動する必要があるとき、その合図となる「tell tales(船の帆につけられた風向き表示リボン)」を見極める。