僕の祖父が今老人ホームに住んでいて。tofubeatsの「RIVER」を、ある日突然歌ってくれたんですよ
僕の祖父が今老人ホームに住んでいて。tofubeatsの「RIVER」を、ある日突然歌ってくれたんですよ
「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」はTRFが『レコード大賞』をとった代表曲ですが、「BOY MEETS GIRL」とかのテクノっぽいグルーヴとは明らかに違いますよね。ブラスやストリングスが入ったりして。「これは新しい音楽だ」とテクノミュージックをJ-POPに翻案してきた小室さんが、TRFの活動に段々と手ごたえを感じる中で、2年くらいかけて「ここまではいけるだろう」と感じてリリースした曲であり、それが『レコ大』をとった。リスナー側がどこまで実感していたかはわからないけども、小室さんの中では割ときれいなストーリーになっていそうだなと思います。
あと、解説で書こうと思って書かなかった話なんですけど、僕の祖父が今老人ホームに住んでいて。tofubeatsの「RIVER」を、ある日突然歌ってくれたんですよ。メロディも歌詞もちゃんと歌えてるんですけど、リズムがやっぱり違う。僕らからしたら、すごく簡単なリズムじゃないですか。でも上の世代の人にはこのリズムの解像度がない。〇〇節とかは上手く歌えるし、ジルバとかも踊れるんですけど、「RIVER」のリズムは身体に入ってないんですよね。実はJ-POPの中ではそういうことが何回も起きていて。世代が40~50年離れるだけで、それだけ断絶が出来るのはすごく面白いな、と思いました。