俺は一匹たりとも選別しない
俺は一匹たりとも選別しない
ふだんお店で売られている魚たち。おいしいから値段がついているのではない。定期的にまとまった量がとれる。それがわかっているから、仕入れと販売のルートが確立して、商品として値段をつけられる。
店主はこういった。「俺は一匹たりとも選別しない」。
わたしは店主のはなしをききながら、デヴィッド・グレーバーの『価値論』(以文社)をおもいだしていた。
資本主義ってそんなにすごいのか。グレーバーはいう。そもそも資本主義は人間の行為にさきだって存在するような抽象的システムではない。人間から独立して、それ自体が意思をもってうごいているわけがないのである。
贈与論
負債論
価値論
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2020年9月2日、文化人類学者でアクティヴィストのデヴィッド・グレーバーが、滞在先のイタリア・ヴェネツィアで急逝した。以下は、グレーバーが学生の頃に指導を受けた、文化人類学者マーシャル・サーリンズによる追悼文の訳出である。
原文は、The New York Reviews of Books に掲載された複数人の著者たちによる追悼記事 “David Graeber, 1961–2020” より抜粋し、中川理氏に訳出いただいた(最終アクセス2020年9月10日)。
故デヴィッド・グレーバーに謹んで哀悼の意を表するとともに、邦訳の掲載を快諾してくださったマーシャル・サーリンズ、The New York Reviews of Books、そして、翻訳を担当いただいた中川理氏に心より感謝申し上げたい。
なお、デヴィッド・グレーバーとマーシャル・サーリンズの共著On Kings(2017, HAU)の日本語訳版は、小社より刊行予定である。
イロコイ族
デヴィッド・グレーバーって亡くなってたんだな
いつでもなにかに間に合わない