何かを捨てる勇気を持とう
何かを捨てる勇気を持とう
米子東 監督 紙本庸由
「夏の大会後にチームに言い続けてきたのが、『何かを捨てる勇気を持とう』ということでした。同じ時間を使うならば、それをいかに効率的に使うのか。『何かをする』ということは、イコール『何かをしない』ということと同意だと生徒には言っているんです。ある時間で『野球をする』ということは、その時は『野球以外のことはしない』ということですよね。いま『何をすべきか』ということはよく言われるんですけど、『何をすべきでないか』の方が大事なんだと思うんです。いま『何をすべきでないか』という発想を持っていれば、野球の試合の中でもそういう思考でいられるんじゃないかと。するべきこととするべきでないことを明確にするということ、それがすべてなんじゃないかと思います」
「公立校の教員である以上、いずれ異動しなければなりません。そうなったときに、『監督が代わったから勝てません』となるチームでは復活できません。監督が交代しても強さが永続的に続いていくような練習環境はもちろん、現場、学校、OB会、保護者会が一体となって甲子園を目指す組織をつくる。それに向けた土台作りが、母校に帰ってきた、母校の監督を任せてもらった僕の役目だと感じています」
【就任挨拶】新監督 紙本 庸由 このたび、鳥取県立米子東高等学校硬式野球部監督に就任いたしました、96期の紙本庸由と申します。諸先輩方が築き上げられたこの伝統の上で野球をさせていただけることへの喜びと、また大きな責任を感じつつ日々過ごしているところであります。 さて、私がこの野球部を率いるにあたり掲げる目標は大きく分けて二つあります。まず一つ目が、学校関係者、米子市民、そして全国の高校野球ファンから愛され、応援される、爽やかで品格のある野球部にすることです。また二つ目が、一つ目の目標を達成した上で、近年の低迷を脱し、古豪から強豪への変革を図ることです。 以上の目標を達成すべく、誠心誠意監督業に従事して参ります。今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。