世界恐慌
世界恐慌
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「戦争のような不経済なものは起こりえない」。誰もがそう思っていたにもかかわらず、世界は第一次大戦に突入した。戦後、膨大な財政赤字と不況を前に、英国、アメリカ、ドイツ、フランスの中央銀行総裁が世界の金融システム立て直しに立ち上がった―。一九一四年から四五年の混迷の三〇年間、世界経済に大きな影響を与え、破綻への道筋を作った彼らは、危機の渦中で何を守ろうとしたのか。それが世界経済にもたらしたものとは。二〇一〇年ピュリッツァー賞受賞作。
目次
第1部 思いがけない嵐の襲来―一九一四年八月(プロローグ―戦争のような不経済なものは起こりえない
孤独な変わり者―一九一四年、英国
若き天才―一九一四年、ドイツ
頼もしい手―一九一四年、アメリカ
金融監察官―一九一四年、フランス
マネーの将軍たち―一九一四〜一九年、中央銀行)
第2部 決壊後―一九一九〜二三年(愚かきわまるインスピレーション―ドイツの賠償
アンクル・シャイロック―戦債
野蛮な遺産―金本位制度)
第3部 新しい風―一九二三〜二八年(混沌と希望をつなぐ橋―一九二三年、ドイツ
ドーズ・プランの開幕―一九二四年、ドイツ
金の宰相―一九二五年、英国
抵抗勢力との戦い―一九二六年、フランス)
「あの信用緩和は、最も大規模、大胆で、最も大きな間違いだった…」。一九二九年の株価大暴落から始まる世界恐慌はあたかも想定外の自然災害のように語られてきた。だがはたしてそうか。世界はなぜ、あれほど苛烈な悲劇に見舞われねばならなかったのか。物価下落、信用収縮、金融メルトダウンが世界各地に広がる中、中央銀行はいかに対応し、それはどれほど間違っていたか―。ジョン・ケネス・ガルブレイス『大暴落1929』に比肩する恐慌論の新古典と名高い話題の書、待望の邦訳。 目次
第3部 新しい風―一九二三〜二八年(承前)(最初の旋風―一九二六〜二七年
ウィスキーを少々―一九二七〜二八年)
第4部 もうひとつの自業自得―一九二八〜三三年(渦巻きのなかへ―一九二八〜二九年
腐敗の粛清―一九二九〜三〇年
電気系統のトラブル―一九三〇〜三一年
世界という甲板の火種―一九三一年
金の足枷―一九三一〜一九三三年)
第5部 その他―一九三三〜四四年(千鳥足の金本位制―一九三三年
隊商は進む―一九三三〜四四年
エピローグ―歴史はくりかえすのか)