ローレン・バーラント
ローレン・バーラント
Lauren Berlant
■新作は、シカゴ大学の教授ローレン・バラント(Lauren Berlant)の著作からインスパイアされたものだそうですが、その本はどういったことについて書かれているのでしょう?
LE:ローレン・バラントの著書は北米で出版されているなかで最も重要な批判書でしょう。「残酷な楽観主義(Cruel Optimism)」というアイデアは、彼女が理論化したもので、私たちの周りの現象の元となる状況に問いを投げかけるひとつの手段です。バラントの目を通せば、ブレグジット、トランプ、それから地政学的展開の下敷きとなるものなど、あらゆるものを有意義に捉えることができます。私たちは、個人としてまた集合として、日々の満足感と直結しないファンタジーを放棄するのに苦労し続けているということについて、自問するタイミングを逃してきました。現実では、これらのファンタジーはたやすくバリケードとなり、満足感をみつけることを阻害します。
Cruel Optimism
残酷な楽観主義
2011年
https://gyazo.com/013d55cd13037c1053f90350c796b750
第3章 肉体の肥大に伴う危険性——肥満、食事、そして「健康」のあいまいさをめぐって ローレン・バーラント