ローティ論集
ローティ論集
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バージニア時代とそれ以降にローティが執筆した論文の中から、彼の思想の特徴をさまざまな切り口で示す6篇を選び、あわせて死の直前に執筆された「知的自伝」を訳出。各章に道案内として解題と訳注を付す。死してなお輝きを増すアメリカの知性の全容を示すとともに、その「紫の言葉たち」がわれわれに何を託そうとしたかを探る。
目次
編訳者まえがき
第1章 ヴィトゲンシュタイン・ハイデッガー・言語の物象化(一九八九年)
【解題】
言語論的転回─前期ヴィトゲンシュタインと後期ヴィトゲンシュタイン 「神秘的なもの」
ハイデッガー─前期と後期
現実からの逃避に抗して
前期ヴィトゲンシュタインが気づいていたこと
【本文】
【解題】
三つの合理性
文化についての三つの考え方
西洋至上主義と、虐げられたものの賛美の、いずれをも超えて
デューイの視点と問題提起
「進化論的、テクノクラシー的プラグマティズム」か「超越の理論」か
【本文】
第3章 亡霊が知識人に取り憑いている─デリダのマルクス論(一九九五年)
【解題】
ローティの両親
改良主義的左翼
マルクス主義と、デリダに対して
【本文】
第4章 分析哲学と会話哲学(二〇〇三年)
【解題】
分析哲学と大陸哲学
「概念分析」といった活動は存在するのか
文化政治─「哲学者が正しく捉えることのできるものが存在するか」再説
【本文】
第5章 反聖職権主義と無神論(二〇〇三年)
【解題】
ローティと宗教
ヴァッティモの「弱い」思考を手掛かりに
【本文】
第6章 プラグマティズムとロマン主義(二〇〇七年)
【解題】
ローティとロマン主義
ローティと西洋哲学史
【本文】
第7章 知的自伝(二〇〇七年)
【解題】
【本文】
編訳者あとがき
出典一覧
事項索引
人名索引