モビリティ、ストレッチ、ストレングス
モビリティ、ストレッチ、ストレングス
可動性、柔軟性、筋力
モビリティ、ストレッチ、ストレングス
DS■少なくとも、もっと走るということではないと思います。これは、トップアスリートにもエイジグルーパーにも共通することですが、トライアスロンのトレーニングは、スイム、バイク、ランだけじゃないんです。みんなが見落としているのが、モビリティ、ストレッチ、ストレングス。この3つが重要。
白戸■つまり、動きと柔軟性、そして筋強化ということですね。トライアスリートだからこそ、この3つが重要になると?
DS■トライアスリートは特にそうです。皆さん経験あると思いますけど、バイクから降りて走り出そうとすると、腰、骨盤、肩まわりが固まってしまって良いフォームで走れない。関節の可動域を広げ、腱や筋肉の柔軟性を保っておくことで、スムーズに動けるようになるんです。お尻(臀筋)や前側の脚の付け根(腰腸筋)、それに前もも(大腿四頭筋)のストレッチが効果的です。
特に肩・腰・お尻の筋力・可動性・柔軟性が大切
最初にお話ししたように、多くのトライアスリートがスイム・バイク・ランの持久系トレーニングにフォーカスし過ぎて、筋力や関節の可動性、身体・筋肉の柔軟性を向上させるエクササイズの大切さを理解していません。これらの要素をなおざりにしていると、姿勢や動きが悪くなり、スイム・バイク・ランのパフォーマンスに大きく影響します。
レースでパフォーマンスを発揮するには、スイム・バイク・ラン以外に、筋トレで筋力をア ップし、ストレッチなどのエクササイズで関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高める必要があります。
身体の部位で重要なのは、肩まわり・腰まわり・お尻まわりです。
これらの関節が固まり、可動域が狭くなったらスイムもバイクもランにも影響します。この部分の筋肉が弱いと姿勢や安定が悪くなり、これもスイム・バイク・ランのパフォーマンスに影響します。
毎朝ウォームアップエクササイズで身体を目覚めさせる
可動性・柔軟性を高めるエクササイズは毎日行うと効果的です。筋トレは週2回程度にしましょう。
可動性・柔軟性のエクササイズは朝でも仕事の合間でも夜でも、時間があるときに行いましょう。エクササイズというと30分とか 1時間とかまとまった時間行うイメージがあるかもしれませんが、1回の長さより頻度が重要です。同じ1時間でも、週1回1時間行うより、毎日5〜10分行うほうが効果的です。
私がお勧めするのは、朝8〜12分のウォームアップエクササイズを行うことです。エクササイズは身体が温まらないうちは身体が拒否しますが、ウォームアップエクササイズを行うと身体が温まり、リラックスして動ける状態になります。こうして一度身体を温め、ほぐしておけば、あとは1日中いつでも、わずかな時間でも、ストレッチで可動性・柔軟性を高めることができます。
仕事でデスクに長時間座る人も多いかと思いますが、肩・腰・お尻の可動性・柔軟性のためには、椅子に座る姿勢というのは最悪です。仕事の合間や休憩時間などに、短時間でもこれらの部分をほぐすエクササイズをやりましょう。