マイクロ・バケーション
マイクロ・バケーション
私自身はこのところ、「マイクロ・バケーション」を頻繁に(だいたい隔週くらいで)取得する方法を試みている。
私の考えでは、マイクロ・バケーションは1日か、さらに短い時間で構わない。期間が短いので、プランにかける労力も少なくて済むことがほとんどだ。また、出かけている間に仕事を誰かに頼んだりする必要がない場合が多い。これらの利点があるので、マイクロ・バケーションは1年を通じて頻繁に取得でき、燃え尽きる前に充電もできる。
午後(または1日)休みを取り、普段は多忙でなかなか時間を充てられないような個人的な用事に、ゆとりを持って向き合うことを考えてみよう。たとえば、ヘアやネイルのサロンに行く、オイル交換をする、健康診断を受ける、などだ。済ませるといいとわかっている用事でも、いつものスケジュールでは、その時間がなかなか取れないものである。
または、やりたいと思いながら優先順位が低いものに手を付けるのもいいだろう。念願のガーデン用家具を選ぶ、客間に置きっぱなしになっている箱の整理をする、年金口座を開設する、などだ。平日の夜や週末でもできることではある。しかし、実際にはずっと手を付けられずにいたのなら、休暇を取れるときに、その時間を活用して、やることリストを片付けると気分が楽になるはずだ。
年齢を重ねると、また特に結婚をすると、友人と過ごす時間が減ってしまう場合が多い。家族との時間を犠牲にするという後ろめたさを感じることなく友人との時間を見つける方法の1つは、日中に1~2時間休みを取って友人とランチをするとか、仕事を終えて帰宅する前に友人に会うことである。
有給を時間単位で取れるのなら、あるいは季節休暇を分割して取れるのなら、おすすめだ。1日休めば、ふだんはなかなか会えない友人と旧交を温める会合が4回できる計算だ。
子どもがいるので、日常生活ではパートナーと会話するまとまった時間が取れない場合も、同様の方法が役に立つ。どちらか1人、または2人同時に、ちょっとだけ休みが取れる日を見つけ、話をするといい。1~2時間程度の休みなら仕事にはほとんど影響しないが、人間関係という点では非常に大きなメリットが期待できる。
「バケーション」を年に1〜2回の大イベントとみなすのをやめて、マイクロ・バケーションを生活に定期的に採り入れることを考えてみよう。自分のための時間をつくることで余裕ができて、時間に追われていると感じなくなるはずだ。