プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか
プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか
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ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。本書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。 目次
日本語版への序文
序章 ドイツ観念論からアメリカン・プラグマティズムへ――そして再びドイツ観念論へ 加藤隆文訳 2 古典的アメリカン・プラグマティズム
3 基礎的プラグマティズム
4 道具的プラグマティズム
7 本書の構成
第一章 古典的アメリカン・プラグマティズム――プラグマティストの啓蒙思想とその問題含みの意味論 加藤隆文訳
1 第二の啓蒙思想
2 自然と科学についてのふたつのモデル
3 プラグマティズムとロマン主義
4 プラグマティズムとアメリカ
5 プラグマティズムとは信じることについての思想なのか、それとも信じられていることについての思想なのか
6 道具主義的プラグマティズムの四つの過ち
7 古典的プラグマティズムの進歩的だった点とは何か
第二章 プラグマティズムを分析する――語用論とさまざまなプラグマティズム 三木那由他訳
1 序論
3 方法論的プラグマティズム
4 意味論的プラグマティズム
5 使用を特定するためのボキャブラリーが担う意義
6 基礎的プラグマティズム
7 規範的語用論
8 古典的プラグマティズム
9 道具的プラグマティズムへの三つの反論
10 言語は道具であるというメタファー
11 結論
第三章 カント的合理論に基づくプラグマティズム――セラーズの経験主義批判におけるプラグマティズム、推論主義、様相 田中凌訳
1 序論
2 「経験論」における推論主義的でプラグマティズム的な経験主義批判
3 プラグマティズムと現象主義
4 セラーズのプラグマティズムと様相
5 様相についてのカント的なプラグマティズム
6 結論
関連書籍
第四章 言語的プラグマティズムと規範についてのプラグマティズム――消去的唯物論からプラグマティズムまで、ローティが遺したひとすじの思想の軌跡 朱喜哲訳 1 序論
2 消去的唯物論と規範についてのプラグマティズム
3 主観的なものについてのプラグマティズムから客観的なものについてのプラグマティズムへ
4 規範についての社会的プラグマティズムのもうひとつの応用
第五章 プラグマティズムのボキャブラリー――自然主義と歴史主義を統合する 朱喜哲訳
2 消去的唯物論
3 プラグマティズムと表象
4 規範と因果
5 遠すぎた橋?
6 知識についての社会的プラグマティズム
7 信頼性についての社会的プラグマティズム
8 ボキャブラリーのボキャブラリー
9 道具としてのボキャブラリー
10 ボキャブラリーと公/私の分離
11 言説的実践
12 プラグマティズム形而上学
第六章 分析プラグマティズムに向けて――意味―使用分析 三木那由他訳
1 古典的な分析プロジェクト
2 プラグマティズムからの異議
3 分析プロジェクトの拡張――語用論媒介的意味関係
4 オートマトン――統語論的なPV十分性とVP十分性
5 チョムスキー階層――語用論的表現ブートストラップの統語論における具体例
6 語用論的表現ブートストラップの意味論における具体例とさらなる基本意味―使用関係ならびに合的意味―使用関係
第七章 プラグマティズム、表出主義、反表象主義――ローカルな、そしてグローバルなあり方の可能性 田中凌訳
1 プライスの主体自然主義とグローバルな表出主義
3 いくつかの悪い表象主義的主張
4 表象的ボキャブラリーについてのローカルな表出主義
5 結論
訳者解説
人名索引
事項索引
著者・訳者略歴