ネガティブ・ケイパビリティ
ネガティブ・ケイパビリティ
Negative Capability
ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)は詩人ジョン・キーツが不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日本語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する Capability
能力
個人個人の能力なので、これをどうにかして改善出来るようにするという視点が一つ
個人個人の能力が異なるのでいろいろな資質の人たちを集めて、チームとしてどうにかしようという視点がもう一つ
自分が Negative Capability の怪物になってもいいし、身近に Negative Capability に長けている人を置くというのもある
自分のスキル戦略として考えるというのと、自分の生存戦略として考えるというのは、まあ、だいぶ意味が違うよね
1930年代には、アメリカ合衆国の哲学者ジョン・デューイが、デューイ自身の哲学的プラグマティズムに影響したとしてキーツのネガティブ・ケイパビリティを引用し、キーツの手紙が「生産的思考の心理学を数多くの論文よりも豊富に含んでいる」と書いた ネガティブ・ケイパビリティ、プラグマティズムと接続した
ケイパビリティ・アプローチ再考
(学)自由学園最高学部
杉原弘恭
田口玄一郎
フレキシブルで多目的なフレームワークとしてのケイパビリティ・アプローチの汎用性を拡張するために,ケイパビリティの概念整理を行った.その際に,ルーツとしてのネガティブ・ケイパビリティを探るとともに,センの提唱したケイパビリティの定義式を基本とし,ヌスバウムとの比較を通じ,これまでケイパビリティを論ずる際に出されたいくつかのキーとなる概念を,(1) Positive-Negative, (2) Active-Passive, (3) Explicit-Implicit (Potential) の3軸として抽出し,その組み合わせによる静学的な8象限のケイパビリティ・キューブを提示した.さらに,システム論による定義式の解釈を行って,動学的能力と構造変化能力を兼ね備えていることを示した.続いて視座としてのケイパビリティに影響を及ぼすネガティブ・ケイパビリティ,ケア(caring)を概観し,加えて教育的なつながりを確認するために,リベラル・アーツとの関係,さらにはその延長線上に位置するマネジメントとのつながりについて述べた.
ケイパビリティ・キューブ
https://gyazo.com/1675610b90d38e39dfb0ffe22f1b10e8
(1) Positive-Negative, (2) Active-Passive, (3) Explicit-Implicit (Potential) の3軸
Positive-Negative
Positive ability
Negative ability
Active-Passive
Active ability
Passive ability
Explicit-Implicit (Potential)
Explicit ability
Implicit ability (Potential ability)
ケイパビリティ、3次元だった
イメージが全然違った。
その帚木があるときアメリカの精神医学雑誌がネガティブ・ケイパビリティを特集していたのを見て、人間の創造性はひとえに「負の包摂力」にかかわっていること、そのことに最初に気づいたのはジョン・キーツであったこと、キーツはシェイクスピアにそのことを学んだこと、これらのことを精神医学に採りこんだのはウィルフレッド・ビオンであったことを知り、愕然とするとともに痺れまくった。本書はその共感にもとづいて綴られた。 負の包摂力
キーツの浪漫は、むしろ「負の包摂力」なのである。ネガティブ・ケーパビリティ(negative capability)なのである。
不思議さや不可解さ、あるいは不確実さの最奥部に置かれても苛立つことなく耐える能力のことを、ジョン・キーツは「ネガティブ・ケイパビリティ」と呼んだ。「負の包摂力」と松岡校長は意訳している。
ふむふむ。この諦念とも呼べる達観的受容力を「編集は不足から生まれる」という文脈で理解することはできるのだが、「ネガティブ」という表現はキーツほどの浪漫や感傷を持ち合わせていない者にとっては少々香りが立ちすぎて共感しにくい。ここはイシスらしく「エディティング・ケイパビリティ」と推敲提案してみたい。
エディティング・ケイパビリティ
ネガティブ・ケイパビリティ ‐ 答えの出ない事態に耐える力 ‐
https://gyazo.com/343c99e208da6eb687a820cfb6d03ace
Endymion