ニキ・ラウダ氏、ボーイングと闘う
https://gyazo.com/91ea14379c7c56cec41125ac0a5ddef3
ニキ・ラウダ氏、ボーイングと闘う
ニキ・ラウダは、ボーイングの言い分に納得せず、ボーイングの嫌がらせと闘いながら真相究明に乗り出す。ボーイングは、パイロットはそれをリカバリーできると言い張るものだから、彼は自分でシミュレーション操縦に挑む。所が、何度やっても墜落する。
最終的に、ボーイングは、その高度と推力で飛行中にスラスト・リバーサーが作動したら、25%もの推力低下が発生し、パイロットによるリカバリーはほぼ不可能であることを認めて、スラスト・リバーサー回りの安全装置はより高度なものに進化し、FAAの型式証明も、全て更新反映されることになった。
私たちが今、安全に空の旅を楽しめるのは、この時、ニキ・ラウダが執念を燃やしてボーイングや糞ったれなFAAと戦ってくれたからです。有り難う! ニキ・ラウダ。ご冥福をお祈りします。
F1グランプリ世界チャンピオン3回の実績を持つニキ・ラウダは航空機の操縦にも強い興味を持ち、現役F1ドライバー時代にボーイング737型機の操縦資格も取得していた。1979年にラウダ航空を創立し、事故当時はこのオーナー兼社長だった。
彼は事故現場の惨状を目の当たりにした後、復元されたCVRを聞き、パイロットたちの会話を確認したという。また、彼は同番組内で、自身が経験した1976年ドイツグランプリ決勝での大事故のことを言及し、「004便の墜落原因を何としても突き止めなければならないと思った」とも発言した。ラウダは事故調査委員会のメンバーではなかったが、自ら進んで事故原因の究明に奔走した。