トレイルを作るのと積読山脈を築くことの類似性について
スペード=スコップ
クロスカントリーという概念がそうなんだけど、トレイルっていうのは全く手つかずの自然ではなくて人が手を加えたものだったりする https://gyazo.com/9be7229e2d4c41b1ec91099dc76405db
https://gyazo.com/0c54ea082e737505f3533cfe8a9f6c80
https://gyazo.com/e22c212daaa34309fba02242f08a2aa9
https://gyazo.com/4ada3019ac0d1918510296abdf074fd0
さらに歩きつづけていく道中で、彼は僕を質問攻めにした。「ここの傾斜は?」「傾斜が逆になる部分はどこに造ったんだ?」「どこから排水させるつもりだよ?」僕には答えることができなかった。僕が造ったのは持続不可能な、侵食をまぬかれない悪夢のようなトレイルだった。
「水はごまかせないんだぜ」と彼は言った。「水はいつも勝つ」
僕は昔ながらの方法、つまり1930年代に市民保全部隊が使って以来受け継がれている伝統技術を学んだ。彼らはトレイルの実用性と土地の美しさに対する敬意を融合し、10年単位ではなく、100年単位の目盛りでそれを築いた。彼らが敷いた石段は山頂までの道のりを楽にするためではなく、もろい土が次々とやってくる人の足によって崩れるのを防ぐためだった。水筒で傾斜を計る方法も学んだ。積み上げた岩で何世代にもわたって持続するような擁壁を作る方法や、山腹を見てどうトレイルを敷けば景観になじむかを見定めることも学んだ。
僕は地図の等高線に逆らうのではなく、等高線に沿ってトレイルを敷いていくようになった。
https://gyazo.com/d842bd1ca13bb69bf0590478fea12f2d
それから3年が経っても、彼の特徴的な石組みはそれまでと同じように美しい。
https://gyazo.com/41ffb3a192f173788ea3023747445625
よくあるやっかい者はオークだけ。葉をつけたままでいる最後の種族であり、それがばらまく硬い葉やどんぐりの山は、ともに足場を妨害する歩兵隊だ。その手強さに、シーズンを早めにお開きにしてしまう者さえいる。しかしそれは、他の者にとってはたんに賭けを面白くする理由でもある。滑って尻をつく最初のコーナーはオークの葉が濡れて押し固められているのか、あるいは乾き切ってどんぐりだらけなのか。仲間は猛烈な歓声を上げて走りつづけるのか、自分と同じように尻を泥まみれにするのか。