ディストピアという名の飲み物
ディストピアという名の飲み物
きな粉青汁シェイクとでも呼ぶべき濃度と粘度のある飲みもの
普段は家でほぼ毎日同内容の昼食を摂っている。きな粉青汁シェイクとでも呼ぶべき濃度と粘度のある飲みもの、作り方は簡単、青汁のおまけについてきた450ml容量のプラスチックシェイカーに約200mlの牛乳を入れ、大さじ1杯か2杯の粉末青汁(大麦若葉のもの)、きなこ大さじ山盛り2から3、すりごま大さじ1を入れる。粉類を先に入れてから牛乳を注ぐとシェイカーの底に貼りついたりするのでこの順序がよい。蓋をして振るとくすんだ緑色のどろどろになる。シェイカーの蓋を外し、少量の水道水を蓋に注いで蓋についたどろどろをゆすいでシェイカーに戻してから縁いっぱい豆乳を注ぐ。豆乳は、おからを取り除かず大豆を丸ごと潰したと書いてあるやつで、普通の豆乳よりとろとろつるつるしている。シェイカーを揺すって全体をなじませる。時間が経つと粉類が沈殿するのですぐ飲む。
牛乳豆乳きな粉からたんぱく質が、青汁粉末とすりごまからは各種ビタミンミネラルが摂れ、なおかつ繊維も豊富だ。味も決してまずくはない。すごくおいしくもないがきな粉とすりごまの香ばしさほの甘さがある。大麦若葉青汁は苦くなくドラッグストアで安く買え炭水化物ランチで心配な塩分もほぼゼロ、なにより作り始めから食器洗い完了まで5分かからない。
難点は飲んだ直後は膨満感を感じるほどお腹がいっぱいになるのに腹持ち悪く4時半くらいにお腹が空いてしまうことと、毎日飲んでいるとなんだか悲しいような寂しいような気持ちになってなぜかディストピアという単語が浮かんでくるところだ。多分、お前の今日の労働に見合った栄養はこれで十分だ、とお上から支給される最低限飲める程度に調味されているが嗜好性は低い人工栄養シェイク、みたいなものをイメージしてしまうからだと思う。