テトラローグ
テトラローグ
https://gyazo.com/bafb45cedbb0e3498dd6570506e134c3
解説(抜粋)の冒頭
科学と宗教
さて、以上のような流れで見取ることができるウィリアムソン哲学だが、本書『テトラローグ』は、一般向けの対話篇ながら、ウィリアムソン哲学の特徴が絶妙に織り込まれた、アクセスしやすい著作となっている。まず、「テトラ」すなわち「4」人の対話者は、次へのような立場を象徴している。
サラ:科学主義あるいは科学至上主義、ただし道徳については絶対性は認めない
ボブ:反科学主義、魔女を信じる
ザック:相対主義、すべては各人の視点に依存するとする
ロクサーナ:論理的思考重視、世界の事態との一致という真理概念を強調する
解説(抜粋)より引用
魔女の存在は、ネガティブではない、もうすこしニュートラルな見解として導入されている
近代科学が宗教的信仰との連携のもとで立ち上がってきたこと、すなわち科学と宗教の同根性を確認することができる
世界の自然現象に秩序や法則性があることそれ自体は、確認できるようなことではなく、単に「信仰」(faith)するしかないものだ