グリコーゲンが多くの水分子と結合する話
https://gyazo.com/0f690b684bcfeccc9a972130e98ef020
脂肪は、生物が利用できる他のエネル ギー源、たとえば炭水化物のグルコース (ブドウ糖)などに比べて、もともと同 じ重さ当たりに含まれているエネルギ ーがはるかに大きい(表1)。また動物の重要なエネルギー貯蔵物質のひとつである グリコーゲンは、グルコースが多数連なったものであり、生体内では多くの水分子と 結合するため、さらに重くなる。それに対して脂肪は疎水性(水となじみにくい性質) が高いので、水とは結合しない。このため生体内では、結合している水を含めた実質 的な重量当たりで比較すると、脂肪はグリコーゲンの約6倍ものエネルギーを蓄える ことができる。
脂肪と多糖類の項