キャス・サンスティーン
from 2019/04
キャス・サンスティーン
キャス・サンスティーン『シンプルな政府』(NTT出版)、『命の価値』(勁草書房)、『スター・ウォーズによると世界は』(早川書房) - 栗原 裕一郎による読書日記 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
多作で、関与する領域も広いこの人物を簡単に紹介するのは難しい。本業は法学者だが行政学や環境学にも詳しい。動物の権利について論じてもいる。今日のポスト・トゥルースを予見したかのような『インターネットは民主主義の敵か』を十五年も前に発表している。ビッグデータに関する著作もある。経済学にも通暁しており、先日ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーとの『実践 行動経済学』という共著も持っている。2009年から12年にかけては、オバマ大統領の下、ホワイトハウス情報規制問題室(OIRA)の室長を務めた。