アリストテレスとプラグマティズム
アリストテレスとプラグマティズム
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それならマムシはどのように分類すればよいのか。もしプラトン派の分類学者がマムシを分類したとすると、それを「鱗を持つ胎生無足類」と定義して、ヘビ類の仲間たちから切り離してしまっただろう。これにくらべるとアリストテレスはさらに賢明だ。彼にとって類とは、よく似た生物のグループだが、その境界線は不明瞭だ。マムシはたしかに胎生かもしれない。にもかかわらずそれはヘビだ、という点についてアリストテレスに曖昧さはない。
このプラグマティズムは非常にアリストテレス的なものだ。彼はつねに「概ね」の真実について語っている。それはまるで、生物の世界は例外に満ちているのだからつまらないことで気をもむべきではない、と言っているかのようなのだ。 生物の世界は例外に満ちているのだからつまらないことで気をもむべきではない
ここでいうプラグマティズムは、アリストテレスの分類の仕方が「実践的である」ということを指している
pragmatic
次に続く 《道具》では、アリストテレスの生物学における論理立てが書かれていて、演繹法(三段論法)とそこに至るまでの帰納的な手段について書かれているんだけど、これはちょっと斜めからみるとアブダクションだったりする。自分の中では完全にプラグマティズムと繋がった そんなわけでガッツリ、哲学になっている